今知っておきたい“マーべル・シネマティック・ユニバース”の基礎知識まとめ(Movie Walker) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160512-00000030-mvwalk-movi #Yahooニュース


先月末より公開し、現在映画館を賑わせている『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら人気のアメコミヒーローが続々と登場、しかも2つのチームに分かれてバトルを繰り広げるという展開に、鑑賞したファンからは好意的な声が多数上がっている。

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そもそもこうしたヒーロー同士のバトルが実現したのは、本作が“マーべル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)”という世界観に属しているから。ではMCUの世界観とは一体何なのか?入門者向けに、基礎知識ともいうべき作品の流れをここでおさらい!

■ 作品同士がクロスオーバーする「マーベル・シネマティック・ユニバース」

ちなみに、MCUとは、DCコミックと対をなすアメコミ大手出版社マーベル・コミック原作のアメコミヒーロー映画を、同一の世界に統一した作品群のこと。『アイアンマン』(08)や『マイティ・ソー』(11)など、キャラクターごとに独立して作られているように見えるが、あくまで同じ世界の中で起こった出来事や物語という設定。そのため、ヒーローたちが作品の垣根を越えて頻繁にクロスオーバーしていく…というわけだ。

例えば、作品の繋がりを示すものに、MCUではお馴染みのエンドクレジット後の映像がある。本編後の単なるおまけ映像かと思いきや、『アイアンマン』の映像にはヒーローたちと密接に関わる組織“S.H.I.E.L.D.”のボス、ニック・フューリーが登場したり、『アイアンマン2』(10)の映像にはマイティ・ソーのハンマーが落ちていたりと、後々のクロスオーバーの重要な布石となっている。

また、MCUの繋がりを示すアイテムとして“インフィニティ・ストーン”という「魂(ソウル)」「力(パワー)」「空間(スペース)」「現実(リアリティ)」「時間(タイム)」「精神(マインド)」をそれぞれ司る6つの宝石がある。これまでに4つのストーンがMCU作品に登場し、絶大な力を持ったこのストーンをめぐる戦いが既に展開されてきたが、これからもストーンの行方がMCUのストーリーラインで根幹をなすものと予想されているのだ。

このように作品同士が複雑に絡み合い、重層的な物語が描かれるMCU。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のヒーロー大集合という胸アツな展開も、各作品で緻密にまかれた種が花咲いた結果といえるだろう。

■ 集大成的作品『シビル・ウォー』に至るこれまでの道のり

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を含めてこれまでに公開されたのは13作品。その中でMCUの基礎となった作品群は“フェイズ1”と呼ばれる。『アイアンマン』を皮切り、『インクレディブル・ハルク』(08)、『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(11)までが立て続けに公開され、それぞれの作品の主役たちが一堂に集結した『アベンジャーズ』(12)までがフェイズ1にあたる。

続く“フェイズ2”では、それぞれの作品が続編に入り、クロスオーバーがより強調されていく。『アイアンマン3』(13)、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』(13)、『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(14) 、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)といったフェイズ1からの流れに加え、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)、『アントマン』(15)など、新たなキャラクターのストーリーも展開。フェイズ2でも興行的に成功を収め、MCUのブランドは確固たるものになった。

そんななかで公開された今回の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は“フェイズ3”における最初の作品で、まさしくMCUを象徴するような作品となっている。すでに登場していたアベンジャーズのメンバーだけでなく、MCU初登場となるスパイダーマン、ブラック・パンサーら、さらにヒーローの数が増え、2チームに分かれた夢の対決が繰り広げられる集大成的な作品だ。

■ 『シビル・ウォー』はまだまだ“通過点”にすぎない!?

今年はほかにも、ベネディクト・カンバーバッジ主演の異色ヒーロー映画『ドクター・ストレンジ(原題)』(12月10日公開)が待機している。17年には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2(原題)』(17年5月7日公開)が公開。また、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でも活躍したスパイダーマンの作品で、アイアンマン/トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jrの出演が明らかにされた『スパイダーマン:ホームカミング(原題)』も夏の17年日本公開が決まっている。

18年に全米公開を予定しているのは3作品。『マイティ・ソー』の最新作『ソー:ラグナロク(原題)』のタイトル、“ラグナロク”とは北欧神話における終末の日を意味し、『マイティ・ソー』の物語に終止符が打たれるのでは?と噂されている。さらに、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でお披露目されたブラック・パンサーの単独作品『ブラック・パンサー(原題)』や、2部構成でアベンジャーズの新メンバー加入も噂される『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー(原題)』の前編が控える。

19年には『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー(原題)』の後編をはじめ4作品が全米公開予定。『アントマン』の続編にあたる『アントマン・アンド・ザ・ワスプ(原題)』や、マーベル史上初となる女性の単独主人公作品となる『キャプテン・マーベル(原題)』、古代文明の力を受け継ぐ超人類を描く『インヒューマンズ(原題)』があるが、まだまだ謎に包まれているところが多い。

タイトルなど情報はまったく明かされていないが、これら以外にも3作品の公開もアナウンスされている。これから先も末長く続くことは確実なMCU、未見の方は早めにおさらいをして、この壮大な世界観を楽しまなきゃもったいない!