コケてもいい!?「銀魂」原作者・空知英秋、実写化うけた理由<コメント全文> - シネマトゥデイ http://www.cinematoday.jp/page/N0084197 @cinematodayさんから

 

 主演・小栗旬、脚本&監督・福田雄一で実写映画化されることが決定した「銀魂」の作者・空知英秋が実写化について、独特のユーモアを交えたコメントを発表した。

 週刊少年ジャンプで連載中の「銀魂」は、ギャグにアクション、人情が詰まった痛快エンターテインメント。パラレルワールドの江戸が舞台、宇宙からやってきた“天人(あまんと)”の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどる時代に、己の信じる侍魂を堅持する変わり者・銀時とその仲間たちの周りに起こる様々な出来事を描く。

 

 コミックス累計発行部数5,000万部を超え、テレビアニメシリーズも人気の同作がついに実写化。主人公・坂田銀時を演じるのは小栗旬、低予算冒険活劇として人気を誇る山田孝之主演ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズで知られる福田がメガホンを取る。公開は2017年を予定しており、撮影は7月よりスタートする。(編集部・小山美咲)

 

以下、「銀魂」作者・空知英秋コメント全文

 「ジャンプ」でやってる「幕末」の「侍」ものというキーワードで「るろうに剣心」並みの大作漫画と勘違いした、こんな豪華なスタッフとキャストが集まってくれました。

 メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。全員銀魂と一緒に死んでもらう事になりますが、福田監督は「勇者ヨシヒコ」でコスプレ感まる出しながらもそんなのお構いなしで物語に引き込み爆笑させてしまう剛腕振りを見た時から、嫉妬からこのオッさん死んで欲しいなと思っていたし、小栗くんも『クローズ』がカッコよかったんで、漫画に無断で登場させた時から訴えられるんじゃないかとドキドキしていたし、以前テレビで小栗くんの本棚が映った際に銀魂を1巻で切っているのを見た時から鈴蘭に乗り込まなきゃいけないと思っていたので、2つの邪魔な才能を抹殺するにはいい機会だと思っております。

 

 漫画の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの「銀魂」のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人たちの作るまた別の形の銀魂ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです。という事なので皆さん。わざわざ沈む船に乗り込んだ「現代」の「侍」たちの姿を見て、笑うも結構、泣くのも結構。映画と一緒にその顛末もお楽しみあ~れ。