ゴゴゴゴゴ…現時点で判明した実写版『ジョジョの奇妙な冒険』を読み解く!(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160928-00000015-cine-movi #Yahooニュース

 

人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が山崎賢人主演で映画化が決定し、三池崇史監督、山崎さん、共演の神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、山田孝之、伊勢谷友介らが出席して発表会見が開催。ここで語られた内容、資料から実写版『ジョジョ』を読み解く!

【画像】山崎賢人&伊勢谷友介ほかキャスト陣

原作は、言わずと知れた荒木飛呂彦の人気漫画で1987年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、現在は「ウルトラジャンプ」にて第8部が連載中。単行本は117巻、累計発行部数は9,000万部を誇る。ジョナサン・ジョースター、ジョセフ・ジョースター、空条承太郎、東方仗助など、各部ごとに“ジョジョ”を主人公に、彼らの戦いを描いており、全体としてはジョースター家の人々とその宿敵のディオの血脈の数代に及ぶ戦いが主軸となった人間賛歌である。荒木さんの手による独特のファッションや世界観が人気を呼び、個性的な擬音(例:ゴゴゴゴ、スキュウゥゥンなど)や、重心を微妙にずらした“ジョジョ立ち”と言われるポーズなども話題に!

その中で、今回、映画化される第4部「ダイヤモンドは砕けない」は舞台を日本の杜王町にしたエピソード。原作では、スタンドと呼ばれる特殊能力を持つ高校生の東方仗助が同級生の友人・広瀬康一らと日常を過ごしつつ、やがて街に巣食う連続殺人鬼との対決するさまが描かれる。

今回の劇場版では、山崎さんが主人公の仗助、神木さんが友人の康一を演じるほか、原作では髪の毛を駆使したスタンドを使う女子高生・山岸由花子を小松さん、ある目的を持つ冷酷な男・虹村形兆を岡田さん、その弟の億泰を真剣佑さん、逃亡中の殺人鬼・片桐安十郎を山田さん、そして、原作の第3部の主人公でもあり、シリーズを通じて高い人気を誇るカリスマ・空条承太郎を伊勢谷さんが演じる。

世界観という点で、原作では日本の杜王町(※モデルは荒木飛呂彦の出身地・仙台市とされる)を舞台に進むが、今回、ロケハンに関して「日本に限らず世界中から杜王町を探すことから始めた」(三池監督)とのこと。最終的に、ロケ地はスペイン・バルセロナから1時間ほどの町で、国際映画祭の開催でも知られるシッチェスに決定。原作の独特の世界観が、海外の街並みで表現されることになるようだ。

物語に関して、長大な原作の中の数分の1でしかない第4部だけでもかなりの分量があり、1本の映画で描くには限界がある。会見に出席した、プロデューサーを務めるTBSの平野隆氏は「まず、第4部を完結させたい。それにはあと数本が必要」と語っており、数本の続編を含め、まずは第4部を製作し、さらにその後、それ以外の原作のエピソードの映画化も視野に入れていることをほのめかした。

実際、今回のキャスト発表では、山田さん演じる片桐安十郎、岡田さん演じる形兆といった悪役の登場は発表されたが、彼らは原作においても第4部の初期段階で出てくるキャラクターであり、原作ファンに人気の第4部の最強の敵である吉良吉影に関しては、映画に登場するか否かすら明らかになっていない。まず第1章では、仗助と康一の出会い、安十郎や虹村兄弟との戦いが中心に描かれることになると思われる。この点、形兆を演じる岡田さんが会見で「初めて悪役をやらせてもらう」と語っており、山崎さんらと激しいアクションバトルも見られそうだ。なお、今後、登場するキャラやサプライズに関しては製作陣から「まだ言えません(苦笑)」との言葉も…。

ちなみにファンにとっては、スタンドがどういう映像表現で描かれるかも気になるところ。原作者の荒木飛呂彦から寄せられたコメントでは「10年前なら不可能だった映画表現や技術をもって、どう作られるのか。」とあり、三池監督も会見で「スタンドの登場しない第4部はありえない」と語っており、それぞれのスタンドはもちろんのこと、各自の“技”がどのように描かれるのか? 最新の映像技術での表現に期待したいところ。

会見で配布された資料には、この日、登場したキャストの演じる各キャラクターの簡単な紹介があるが、こちらはほぼ、原作の設定に沿った形になっている。仗助に関しては「普段は温厚だが、髪形をけなされると激昂する」とあり、山崎さんも役作りについて、この部分について言及しており、どういう形になるのかは不明だが、独特のヘアスタイルになることは間違いなさそうだ。

そして、最強のスタンド「スタープラチナ」を操る、原作でも1、2を争う人気キャラクターの空条承太郎を、伊勢谷友介が演じるという点もビッグニュース! 伊勢谷さんは学生時代から原作を追いかけており「“オラオラ”を真似してた」と原作への愛を口にしていたが、果たして映画で承太郎の“オラオラ”が炸裂することはあるのかも気になるところだ。

ここ数年、ネットのニュースなどでは『ジョジョ』実写化がささやかれてきたが、ついに現実に! もはや人気原作の実写化に関してファンの賛否は当たり前。脚本の開発に関しては、荒木さんのアドバイスを受けつつ、進められていったことも明らかになっており、どのような物語が展開し、『ジョジョ』ならではの世界観がどのように表現されるのか。公開まで期待と不安の入り混じったファンの声が収まることはなさそうだ。

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章』は2017年夏公開。