阿部寛が鼻の穴に妙な物を突っ込んでいる衝撃的なポスター、

まさにこれが「スニッファー ~嗅覚捜査官」

あ、隣にいるの、香川照之です、念のため。いや、私、初めてこのポスター見た時誰かわからなかったもん。なんか絶対、お直ししてますよね、彼、顔。

いや、そんなことはどうでもいいのであって、この鼻に変な物突っ込んでいる阿部寛と顔の変わった香川照之のコンビ、今で言うならバディぶりが最強におっかしーのが今日から始まるこのドラマ、「スニッファー ~嗅覚捜査官」なのです。


≪出演≫
華岡信一郎 - 阿部寛
小向達郎 - 香川照之

末永由紀 - 井川遥
片岡恵美 - 板谷由夏
上辺一郎 - 野間口徹
小向昌子 - 吉行和子

≪第一回ゲスト出演者≫
劇団ひとり(沼田秀夫役)

 

ちなみに「snif(スニフ)」というのは「匂{にお}いを嗅ぐ、クンクンと嗅ぐ、鼻で吸う、鼻をすする」と言う意味です。スヌーピーがクンクン匂いを嗅いでいる時の擬音としてよくこの単語が「 SNIF SNIF」と繰り返し使われていました。まあだから「SNIFFER(スニッファー)」というのは「匂いをクンクンする人」とか「嗅ぎ屋」みたいな意味になりますね。

 

嗅ぐ、というのは鼻で行うものですから、キャスト名からも分かるように華岡信一郎が主人公のスニッファーとなるわけです、「はなおかしいちろう」ですから(あ、「ん」が抜けた)。じゃなくて「はなおか(がせれば)しん(らい)いち(ばんの)郎[おとこ]」てな意味合いであろうと思いますが。

 

それなのにその「嗅ぐ」のが商売らしいスニッファーがなんで鼻に妙ちきりんなもの突っ込んでるのか気になりますよね? も~、私もあのポスター見た瞬間から気になって気になって……。

 

でもこのドラマを見たら疑問が氷解しました。

はい、これが本家「スニッファー 嗅覚捜査官」。

そう、「スニッファー」という聞き慣れない単語がタイトルになっていたのは、「スニッファー ~嗅覚捜査官」が海外ドラマのリメイク作品として制作されたからなのです。

 

「SNIFFER」ってぐらいだから、じゃあ元のドラマはアメリカかイギリスのものかと思っていたらさにあらず。

なんとこれ、ウクライナで制作されたドラマなんですってよ~!

実はこちらの本家の方の「スニッファー」はいつもおなじみの

海ドラカフェで見せて頂いたんですよ♪

おまけに旧ソ連時代にモスクワで暮らしていたという経歴をお持ちのなかざわ氏にいろんなお話をいっぱいうかがっちゃいました(一番すごかったのは報道関係者であった氏のお父上始めご家族が常にスパイされていたという発言ですね。当たり前のように電話が盗聴されていたとか(御本人の生活がまさにテレビドラマだわ)。

それで「ウクライナ発」と言われているものの、「スニッファー」の舞台になっているのはほとんどモスクワなのだと教えて頂きました。

 

また、主人公、ものすごいハイテクなマンションの高層階に住んでいる設定なんですが、その外の景色が時々刻々と変わるようにプロジェクションマッピング(だったかな?)で投影してるんだそうです。普通は映画でもセットの外はでっかいスクリーンに絵が描かれているものを垂らしとくだけなのに、すごいことなんだそうですよ。夜景の時に特にその効果がよく見られるそうです(本家「スニッファー」の話ね)。

 

で、感想ですが、はい、大変おもしろかったです。

タイトルからも想像がつくとおり、天才的な嗅覚の持ち主である主人公が現場に残された匂いを手がかりに犯人を追っていくというストーリーなんですが、この主人公(スニッファー)が曲者でね。ほとんど性格破綻者です。そりゃ人間なのに犬並みの嗅覚持ってたら普通じゃいられないでしょうけど、ヤ~なヤツなんですよ。その普通じゃないところがおもしろいんですね。

 

で、スニッファーのすごいところって、嗅いだ匂いの正体をたちどころに当てること。何万種類もの匂いの成分をそれぞれ名前なり化学式なりで即座に判別できるだけの記憶力を持ってるってことですよ。すごいわ。それで知らない匂いに出会うと悔しいらしくて、家に帰ってから調べて特定するのね。意外と、そこか可愛かったりして♪

 

このウクライナ発「スニッファー」、放映以来大評判で、世界各国で放映権が買われ、さらにリメイク権までほいほい売れているんだとか。もちろんその一つが日本なわけで、おかげで今晩から阿部寛主演で見られる運びとなったわけです♪

 

本家の「スニッファー」は、全編見た人によるとかなり殺伐としているのだとか。事件だけじゃなく、スニッファーをとりまく人間関係も。それで日本版では日本人になじむようにその辺をうま~く加味してずっと楽しいものにしているそうですよ。

 

私、あるイベントで本家「スニッファー」を全部見たという方にお目にかかったんですけど、その方がおっしゃるにはドラマを見ながら主人公に阿部寛が重なってしようがなかったと。日本版リメイクのことを知る前に、もうこの主人公を日本で演じられるのは阿部寛しかいないと確信していたそうで……お目が高いんでしょうね。まあ、あの、「テルマエロマエ」のルシウスとかの濃ゆ~い演技そのままでスニッファーできますから、確かにぴったりなのかもしれません。

 

私が「海ドラカフェ」で見せて頂いたのは第一話だけなので、続きは日本版を見た後レンタルなどして鑑賞し、二重に楽しみたいと思っております。

 

今回の海ドラカフェについて詳しく知りたい方はこちらを。

 

次回、season 8 も決まってますよ~。

≪海ドラカフェ Season 8 実施概要≫
MC: 池辺愛さん(FM NACK5パーソナリティー)
実施日:2016年12月8日(木)
時間: 開場18:30 スタート19:00~
会場: J-SQUARE
住所:東京都港区港南2-5-12
TEL:03‐5495‐7065
参加条件:海外ドラマ好きな18歳以上の男女
*無料イベントです。但し応募が多数の場合は抽選となりますので、あらかじめご了承ください。
主催:海ドラカフェ実行委員会 http://kaidracafe.com/

 

 

海ドラファンなら行くべし! 行くべし!!

 

 

ところで私、スニッファーみたいな匂いで探偵できるキャラクター、実は前から知ってるんです。

それはウルフガイこと犬神明。

日本SFの巨匠、故平井和正先生の生み出した愛すべき狼男ですね。

ヤングと言われる方の犬神明も先輩格の神明も同じ事してました。

ウルフガイは英訳もされてるので、めぐりめぐって「スニッファー」のヒントになってたりして?! 

そんなことを考えるのも楽しいひとときでした。