Netflix 英国発オリジナルドラマ『ザ・クラウン』

特別上映会はこのような形で行われました。

実は就任式の時とは椅子の配置が違っているんですね~。

私達がお茶を飲み、スコーンに舌鼓をうっている間にてきぱきと会場の再設営がカーテンの奥でなされていたのでした。

 

ティータイムが終わり、試写会に残っていた人達の着席を待って、いよいよドラマ「ザ・クラウン」の上映です。

 

エリザベス2世を演じるヒロイン、クレア・フォイ嬢、私は知らなかったのですが英国では注目株のよう。

この横顔、もちろんクレア嬢のものです。とっても若いでしょ?

そうなんです、このドラマはエリザベスが即位する前の時代から始まるんです。

 

こちらは大使館内にあった女王陛下のお若い時のお写真ですが

クレア嬢、大変よく似てました。名女優と見ましたね!

 

さて、エリザベス2世陛下が出てくる映画といえば、有名なのが2006年のその名も「クィーン」。

 

 

この作品ではヘレン・ミレンがエリザベス女王役で、アカデミー賞を始めたくさんの主演女優賞に輝いたものです。

実は昨年の映画にも陛下が登場した大ヒット作品があるんです。

その大傑作コメディアニメこそ「ミニオンズ」。

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こちらは1968年が舞台なので、登場する女王(アニメ化)、かなりお若いんですね。事情があって女王を退位したあとはパブで労働者階級らしき二人の筋肉隆々な青年(?)とビールの杯を重ねてるような気さくな性格に描かれてました。女王様が国民から愛されてる感満載でした。

 

ついでに言うと今年公開された「BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」にも女王様が重要なキャラクターとして登場してるんですね。それはもう、英国に住む者なら誰でも絶大な信頼を置く存在として描かれているんです。

王宮に招かれたBFGの、てんやわんやの食事のシーンこそこの映画の白眉だったかもしれません。

 

とにかくエリザベス2世が登場する映画はどれを見ても、女王が深く慕われていることを示すものばかり。そのように国民に愛される君主に、如何にしてエリザベスがなっていったかを事実を元に日を追って描いているのがドラマ「ザ・クラウン」なのです。

 

クラウンとは王冠のこと。

しかし第一話ではエリザベスはいずれは女王になることを定められてはいても、まだまだうら若いプリンセス。王様であるのは父君のジョージ6世です。

 

ジョージ6世といえば、そう「英国王のスピーチ」でコリン・ファースが演じてオスカーとった、あの王様ですよ。

 

 

この作品を見ておくと、「ザ・クラウン」が大変分かりやすくなります。

「英国王のスピーチ」では吃音に悩みつつも、戦時下で国威を発揚するためのスピーチを全身全霊を込めて行っていた優しいけれどちょっぴりかんしゃく持ちなジョージ6世の姿は、そのまま「ザ・クラウン」にも受け継がれています(つまり、そういう王様だったんですね)。

 

「英国王のスピーチ」では第二次世界大戦のさなか、軍用トラックを運転しているエリザベスの姿が出てきますが、「ザ・クラウン」は戦後が舞台。でも首相のウィンストン・チャーチルはしっかり出てきます。

 

「スピーチ」の方ではティモシー・スポール(「ハリー・ポッター」のピーター・ペティグリュー」)が演じてたのですが、「ザ・クラウン」の方ではジョン・リスゴー(「インターステラー」のお爺ちゃん)になってたので身長が20センチぐらい伸びてました。でも、どちらも姿勢とか態度とか喋り方とか、そっくりでしたね~。ちなみにチャーチル御本人の身長は167センチと言われているので、173センチのティモシーの方が近いです。

 

193センチの身長でチャーチルを演じるジョン・リスゴー、「ザ・クラウン」メインキャストの中で唯一のアメリカ人だそうです。彼の演技には定評があるので抜擢されたのでしょうか。

 

そのチャーチルと顔をつきあわせるジョージ6世にはジャレッド・ハリスが扮しています。ジャレッドは「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」のモリアーティ教授。

ガイ・リッチー監督とは相性がいいのか、「U.N.C.L.E.」にも出てました。

 

で、そういうイメージで見てしまっていたのですが、ジョージ6世は本当に優しそうで良き王様&良きパパという感じで、すっかり私の見る目が変わってしまいましたよ♪ この王様、本当に娘思いのいいパパなんですもの。娘の幸せを祈りつつ、しかし良き女王になるための教育も施していこうと一生懸命な姿に胸を打たれました。

 

さて、この時代、女性の幸せというと、やはり結婚。

エリザベスは自分の意志を貫いてフィリップ殿下と結ばれた事が「ザ・クラウン」から伺えます。

このフィリップ殿下を演じているのがイギリスの人気ドラマ「ドクター・フー」の11代目ドクター役として知られるマット・スミス。最新の「ターミネータ-」でも半透明(?)でちょろちょろしてましたが、演技力と人気の両方備えた俳優です。

 

で、これだけの名優を揃え、実在の女王の若い日の日常を追ったたドラマが面白くないわけのですね。日常といえど王族のそれですから、起こる事態がいちいち大事。何をするにつけても「ロイヤル」なんですからね。何かの出来事の次に起こることが一般人とまるで違うわけですから、予測不能のサスペンス。めっちゃおもしろいのです。

 

私、試写で第一話見ただけなので、続きが見たくて見たくて……。

これはもうネットフリックスに入って10話まとめて見るしかないかな?

https://www.netflix.com/jp/title/80025678

 

とにかく、膨大な予算を使っているとのことでセットのバッキンガム宮殿とか、何から何まで目を瞠るほど豪華で壮麗なんですわ。背景見てるだけで眼福のドラマなんかそうそうないですよ。

 

是非、ご覧下さい!