レビューブログからの招待で、イベントに参加しました。
松坂といえば最高級の牛肉の産地として世界中にその名を轟かせていますが、実は豚肉も牛に引けを取らないくらいに味わい絶品なのだそうです。ところが牛に比べると知名度が遙かに劣るのが残念極まりないということで、松坂豚の美味しさを知って貰うために東京に出店したのが「おもき」なんだそうですね。
「おもき」という店名を漢字で表すと「重き」。
日本食に「重き」をおいた店であるという気概が漂っています。
食材は牛豚はもちろんのこと、野菜までもが松坂産メインというこだわりよう。
しかし御飯は米どころの佐渡のものを使うというように、最終的にお客様の口に入る物が最も美味しい物であるようにという心づかいが伺えます。
お酒も佐渡の日本酒・焼酎からワイン、ビールと何でもござれ。
乾杯用にはグラスシャンパンも用意されています。
この日はモニターとしてブロガー4人で卓を囲んだのですが、一人をのぞいていける口だったので、まずはシャンパンで乾杯!
この日私達が頂いたのは
『牛極みコース』
【前菜】前菜三種
【お造り】鮮魚のお造り三点盛
【強肴】松阪牛A5ロースのウニ炙り焼き
【お椀】松阪野菜の豆乳煮
【凌ぎ】松坂牛のカツレツ 季節の焼き野菜添え
【お鍋】松阪牛のたれしゃぶ
【〆】信州産蔵出し細切りうどん 香の物
【甘味】伊勢屋豆兵衛の豆乳とフロマージュジェラード最中
【お土産】おもき特製 松坂豚八丁味噌カレー
このあとは写真でお楽しみ下さい。
もう、次々に運ばれてくるので写真がとりきれませんでした!
いえ、途中でガンガンのんでたってのもあるんですが……。
【前菜】前菜三種
湯葉刺し、松阪牛A5炙り寿し、テリーヌ
湯葉刺しもそうですが、「重き」で使っている豆腐製品は全て伊勢屋豆兵衛のもの。濃厚で大豆そのもののまろやかな甘みが伝わってきて本当に美味しく品質の高さを感じるのです。
炙り寿しはローストビーフ仕立て。うん、ローストビーフはお肉の表面だけをさっとあぶってからオーブンに入れますもんね。お米は佐渡のこしひかり。柔らかなお肉の風合いと口の中でぱらりとほどける御飯の絶品コーディネイトでした。
寿し用には佐渡のポン酢があしらわれていました。
このポン酢、珍しいことに柿酢が使われているのです。あごだしの力強い風味を柿酢のまろやかさがひきたてつつ、軽やかさも足しているようでした。
テリーヌは野菜3種で、上からにんじん、枝豆、胡麻。3つ合わせて食べるとえもいわれぬ野菜のハーモニーが口の中に広がってうっとりします。
【お造り】鮮魚のお造り三点盛
お造りは上から時計回りにまぐろ、ひらめ、はまち。
三重の漁港から毎日仕入れているという脂ののったお魚です。
噛まずとも舌の上になじむようにねっとりと味わいが広がっていくのがたまりません!
こちらはたまり醤油をつけて頂きます。
【強肴】松阪牛A5ロースのウニ炙り焼き
こんがり焼き目のついたほくほくのウニ! 熱いです。
大葉の下には松阪牛A5ロース。写真の色が悪くてごめんなさい。
実際は目にも彩なピンク色。箸で簡単にちぎれます。口に含むと柔らかくなったサシがとろりと美味しい脂肪を下の上に垂らしてくれます。うう、美味しいよお!
松阪野菜の豆乳煮
野菜本来の鮮やかな色をそのまま残した豆乳煮。
豆乳は上でもご紹介した伊勢屋豆兵衛。甘いのです。
さつまいものオレンジ色がとにかく鮮やか! 紫のは大根なんです。野菜や根菜はそれぞれが一番美味しくなるよう下ごしらえしてあるそうで、ひとつひとつの味が充実していました。
【凌ぎ】松坂牛のカツレツ 季節の焼き野菜添え
これも写真の色が悪くて申し訳ないのですが、カツの中がレアの状態なのがお分かり頂けるでしょうか?
しっかり中まで火を通さなければいけないとんかつと違い、中をレアなままで仕上げつつ衣はパリッとさせなければいけない牛のカツレツはさぞ火加減が難しいことでしょう。
このカツレツ、レアでありながら中までしっかりあたたかいんですよ。牛脂がにじみでているでしょう? 牛脂がとろけつつも、溶け出して流れ出さないような状態のを頂くので、下にのせた瞬間もういきなり美味しいんですね。衣のぱりぱり感とお肉のジューシーさがマッチして、もうこれだけで充分ご馳走を頂いた気になりました。
【お鍋】松阪牛のたれしゃぶ
しかし実はここからが本日のメインイベント、しゃぶしゃぶです。
野菜もお肉もたっぷり用意されています。
この肉、松阪牛、見ているだけで芸術作品ですよ、もう。
調理は専門家にお任せ。たっぷりのネギを入れたところに……
お肉を一枚入れ、丹念にだしにくぐらせます。
できあがり~(ちょっと赤め)。
熱いところをはふはふしながら頂くのですが、お肉の味もさることながら脂の甘さがもう最高!
甘いんです、とにかく甘いんです。
砂糖の甘さとは違う、脳ではなく身体にしみ渡る甘さ。
脂肪というのは、白砂糖が開発される前は、究極の甘みだったに違いありません。
昔マザーグースを読んでいた時に、
「甘い脂身を盗って逃げた」
というくだりがあって、当時子どもでたいした物を食べてなかった私は「甘い」と「脂身」がどうしても自分の脳内で結びつかず「イギリス人の味覚はおかしいんじゃないか?」とまで思っていたんですが、その疑問が今日解けましたね。イギリス人さん、ごめんなさい。
上等な牛肉の脂身は、間違いなく甘いです!
それもハンパじゃなく甘いですからね。
臭みなんてまるでなくて、ただただ、幸せに恍惚とするほど、甘いんです。
とはいえ肉だけというのも芸がないので車麩投入。
おだしに溶け込んだ牛脂も吸い込みますので、車麩もまた美味でした。
コツはとにかくたっぷりネギを入れることだそうです。肉の臭みを打ち消して風味をつけてくれます。
最後に残ったおだしに細切りうどんをはなします。
炭水化物を最後にとるというのは、大変理にかなっていますね。
もうおなかいっぱい……と思っていたのに、細切りうどんだと意外とつるつるイケちゃうんですよ~。
牛脂の甘さを舌の上に感じつつ、つるつるしたのどごしの快感を味わうという贅沢がここにあります。
【甘味】伊勢屋豆兵衛の豆乳とフロマージュジェラード最中
そしてやっぱりデザートは別腹。
さっぱりしたジェラートなので、これも瞬く間に胃の腑に消えました。
間違いなく、私の生涯の中で最も贅沢なお食事でしたわ、
「おもき」の「牛極みコース」。
この味、たくさんの人に知って欲しいです。
会席のコース以外にもランチタイムには定食もあって、手頃なお値段ですき焼きを楽しむこともできます。
ご家族向けには食べログなどを通せば土日祝日限定の食べ放題プランもありますので、かなり利用しやすいと思います。
「しゃぶしゃぶ すき鍋 おもき 銀座店」があるのは高級店立ち並ぶ銀座コリドー街の一角。
ニッタビルの7階に位置します。
玄関を一歩はいると、広々とした空間に息をのみます。
この店内、遠近法や鏡を利用して実際以上に広く感じられるよう、綿密な空間設計がなされているのですよ。実際に広いのですが、目で見る印象はそれ以上に広々としています。空間に開放感があるので清々しいのですよね。だから店内にただ立っているだけでもなんとなく気持ちが明るくなるのです。
お部屋は個室が基本。窓際は景色も楽しめます。
カップルで訪れたいものです。
こちらは私達が座った席。
後ろの御簾の下格子(?)は素通しになっているので、見る者に圧迫感を与えません。本当によくできているお店だと思います。
テーブル席だけではなく、掘り炬燵席も用意されています。
こちらはVIPルームかな? テーブルが大きいですね~。
用途に合わせて様々な部屋の使い分けができるようになっているんですね。
平日の利用はもっぱら会社員で、それも接待が多いようなのですが、土日などは家族向けのメニューも用意されています。オズモールを通すとお得になるセットもあるとかで、女性客にも利用しやすいようになっているので、どんどん来て欲しいそうです。
ワインも日本酒も美味しいのが揃っているので、どうぞお楽しみに!
あの有名な「NOBU」のお酒~~~! 感動~~~!!
セレブ気分に浸りたい方にも超おすすめです♪
飲み放題だと2時間2500円でワインも日本酒もビールも焼酎もその他約80種類ものドリンクが飲めるのでで絶対おトクですよ!
しゃぶしゃぶ すき鍋 おもき 銀座店 (しゃぶしゃぶ / 内幸町駅、新橋駅、銀座駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5