『ローグ・ワン』メイクアップ・デザイナーが語る“盲目の戦士”誕生秘話(ぴあ映画生活)
全世界で大ヒットを記録した『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』より、メイクアップ・デザイナーを務めたアマンダ・ナイトのインタビューが公開された。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ほか画像
本作はジョージ・ルーカスのアイデアから誕生したもうひとつの『スター・ウォーズ』。物語の舞台は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。ジェダイが滅んだ後、圧倒的勢力を持つ帝国軍の強力な兵器デス・スターの誕生と、それを阻もうとする反乱軍の名もなき戦士たち“ローグ・ワン”の誇り高き戦いを描く。
アマンダ・ナイトは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』や『ハリー・ポッター』シリーズ全8作にもメイクアップ・デザイナーとして参加。本作で最もこだわったキャラクターを聞くと「主人公のジン・アーソはもちろんですが……」と前置きしつつ、盲目の戦士、チアルート・イムウェの名を挙げる。
「盲目に見せ、汚しつつキャラクターを作り上げました。演じたドニー・イェンは、アジアに数多くのファンがいる俳優なので、今までにファンが見たことがないキャラクター像を作り上げていくのは楽しかったですね。コンセプト画のイメージに基づきメイクアップを施し、さらに演じるドニーの個性が加わることで、神秘性のある僧侶が生まれたんです」と人気キャラクターの誕生秘話を明かした。
メガホンを執ったギャレス・エドワーズ監督からもメイクアップ・デザインについて具体的なリクエストがあったそうで、「撮影3週目に、製作発表用の写真を撮影しました。通常、こういったPR写真は派手にするものですが、ギャレスからは“もっと汚して。色を塗って汚くして”と指示がありました。結果的にすごくパワフルな写真が出来たのですが、その時、“汚れた気骨のある戦争映画”という監督の方向性がわかりましたね」と、製作当時の様子を振り返る。
最後に、本作のメイクアップ・デザインで意識した点を聞いてみると「キャラクターをリアルに見せること」だという。「全てのキャラクターが、スター・ウォーズの世界の中で、現実味のある人物でなくてはいけません。最高のメイクアップというのは見えないもので、観客が自然に受け入れられるものです。だから、常に“less is more(控えめなほどいい)”というアプローチを取っています。そうすれば、キャラクターもその中で成長すると思います」と自身のメイクアップ・デザインの“ポリシー”を語った。
なお、壮大なサーガの原点となる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は4月28日(金)に、MovieNEXとMovieNEXプレミアムBOX(※数量限定商品)が同時発売される。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
4月19日(水)デジタル配信開始
4月28日(金)発売
MovieNEX初回限定盤:4200円+税
MovieNEXプレミアムBOX(数量限定商品):13000円+税