といっても「LOGAN/ローガン」そろそろ終わっちゃいそうですけどね……。まあ、見慣れた「Xメン」とは違ってウルヴァリン、老けてるし、最強無敵ってワケじゃないし、見ててスカッとするわけでもないので仕方ないのかもしれませんが。それでも「ウルヴァリン」シリーズの前作よりはマシだと思っているので、明日辺りもう一度見に行こうと思ってます。
というのは私、「ローガン」に出てくる金歯の悪役ドナルド・ピアースを演じたボイド・ホルブルックが大好きなもんで♪
ホルブルックという名字ですが、「ダーティーハリー2」等に出ていたハル・ホルブルックという名優とは特に血縁関係はないみたいです。この方、ボイド氏、鄙にはまれなるハンサムで、それでスカウトされてモデルとしてしばらく仕事をしたあと、演技を学んで俳優になったのだそうです。だからその~、自分のキレイな外見が逆に役の幅を狭めてるんじゃないかと敢えて汚い格好をしたがるタイプなんじゃないかと私は睨んでます。だって、「ローガン」に出てきた時、異様に目立つ金歯いれてたんだもん。今時金歯でサマになるのは、ジャック・スパロウと彼ぐらいだわ。
話飛びますが、「金歯」というと思い出すのが「ムーンライト」。歯なんか全然悪くないのに、コワモテに見せてハクをつけるための小道具として金歯が使われていました。ピアースの金歯もその意味が強いのでしょう。男性があんまり綺麗な顔だと、相手になめられちゃいますからね。金歯で男前を落としつつ、ハクもつけられるので丁度いいのではないかと。
ボイド・ホルブルックというと、リーアム・ニーソンと2回共演していて、どっちの作品も滅法おもしろいんですよ。「ラン・オールナイト」と「誘拐の掟」。
特に「誘拐の掟」の方は何度見ても面白い大傑作。原作読んだけれど、映画の方がずっとおもしろかった。
ボイドはどちらでも一種のダメ男を演じてます。この方、どこか歪んで荒んだところのある美男役がめちゃくちゃ似合うんですよ♪
「ラン・オールナイト」ではエド・ハリスの甘やかされたダメ息子、「誘拐の掟」ではダン・スティーブンスのヤク中の兄貴、そう、どこかしら「歯止めのきかない」部分があるから、ダメになっていく人間を演じさせたらピカイチなんです。「誘拐の掟」ではそれでも良い部分が残っていたので見る者の哀れを誘いましたが、「ラン・オールナイト」と「ローガン」ではそんなの微塵も感じさせず、観客からの声にならぬ「そんな男殺っちまえ!」コールをがっぷり四つできちんと受け止めてましたわ。
ボイドは新しい「プレデター」で主役を演じるみたいですが、今度は綺麗な顔をそのまま出してくれるでしょうか? いやきっと顔に迷彩べた塗りだな~。
まあとにかく、今後のボイド・ホルブルックの活躍に熱い期待です。