只今病院で採血の結果待ちなのですが、その血を採った時の話がちょっとおもしろかったのですよね。

 

男性のナースが担当して下さったのですが、私が両腕を内側に向けて差し出したのを見て、「こっちにしましょう」と選んだのが左腕。まあ大体いつも同じ感じで、どのナースも左の肘の内側の血管を選ぶので、毎回針を刺されている場所ではあるのです。

 

今日もいつもの箇所をピタピタと叩いてから採血を始めたナース氏、私の緊張をほぐすためか話しかけて下さったんですが、その言葉が「見かけよりも細い血管ですね」と。

 

「あ~、そうなんですか。それでみんな太いハリを(血管に)入れて失敗するんですね」と、私。

 

なにしろ採血でも点滴でも、太い(といっても普通サイズ)を入れられると大体失敗されて細いハリに変えられるという経験ばかりやたら豊富なんですよ、私。入院中なんんて点滴のハリは細い物を使うことと申し送りされてましたからね。

 

で、不思議というかうっすら疑問だったのが、どうして最初から細いハリを刺すことなく、ぶっとい普通のハリを刺してからとりかえるようなマネをするのかということだったんですよ。人の腕だと思って、太いのから試してダメなら変えるってのが普通なのかい、と。

 

でも、それって、私の血管が太く見えてたせいだったんですね。

 

「そうなんですよ、見た目ではすごく(太くて)いい血管に見えるのに、触ってみたらそうでもなくて……。自分も今触ってみるまでは太いハリをいれるつもりでした」(あぶね~!)

 

「そうか、私の血管、みかけ倒しなんですね。いや~、すいません」と二人で笑う内に和やかに比較的速やかに採血は済んだのですが、きっと細いハリだったのが功を奏したのでしょう。

 

なんでナースのみなさんが懲りずに太いハリをぶっさしてくるのかという疑問が氷解したできごとでした。

 

今度から見ただけで触らずに普通サイズのぶっといハリをさしてこようとするナースには自分から言うことにします。

「すいません、私の血管、見かけ倒しで、見た目ほど太くないんですって」と。

 

それでハリを刺される苦痛がなんぼか回避されるんなら、やってみる価値、大だわ。