この夏、コミック原作の映画がたくさん公開されてますが、群を抜いて美男率が高いのがこの「銀魂」ではないでしょうか。

 

それはまあ、原作時点での登場人物の多さと美男率の高さから必然的にそうなるというのはあるにしろ、実写で原作に匹敵する美形俳優を集めてきた、というのがスゴイのですね。そしてちゃんと美しく撮っている。

 

「ジョジョ」だって原作の美形度と美男率は高いはずだし、実写における再現率だってたいしたものなのですが、原作に近づけようとするあまり俳優本来の「美」は若干蔑ろになっている部分があるんです(たとえば髪型、あれ山崎君も神木君も似合ってない)。それは「ジョジョ」の絵柄が特徴的な分、割を食ってるんだとは思うんですよね。ファンによる思い入れも強いし。

 

その点「銀魂」はファンの思い入れが強いワリには、何やっちゃってくれてもいいよ~「銀魂」だし、という自由度が強いというか、作品が持つ許容度の高さというのがあると思うんですよね。だから俳優本人の持つ美をきちんと生かしつつ、登場人物に最大限近づける個tができたんじゃないでしょうか。

 

例えば両方に出演している岡田将生さん、「ジョジョ」では 虹村形兆の「銀魂」ではヅラこと桂小太郎、どっちが綺麗に見えるかというと、私には桂の方だったんですよ。ええ、黒髪の長髪に自分が弱いというのは認めますが。何故かって、やっぱり実写、実景として見た時に、桂の方が自然な人間、普通の髪型だからすんなり認識しやすいんです。「ジョジョ」の中では形兆が一番の美形だったぐらいなんですが、でもあれってコミック原作離れたら成立しない世界ですからね、外見的に。

 

そういう意味で、すんなり見やすく入っていける美形達が大勢狂喜乱舞してるたまらん世界が「銀魂」ってわけなのですよ。これもまあ、原作とかアニメとか知らないまま見るとギョッとするのかもしれませんが、世界観としては非常に入って行きやすいので。

 

ちなみに私、杉田智和さん好きでアニメの方の「銀魂」はたまに見てたんですが、そういえばコミックス読んだことなかったわとこれも無料で試せた電子版で1~6巻読んでから映画見に行ったんですが、冒頭部の再現性のあまりの高さにそこからもう笑っちゃいましたね。なにしろ菅田将暉くんの新八ぶりがまれに見るソックリさで……。私最近菅田くんの映画何本か見てたんですけど、髪型のせいかそこには私の知ってる彼の姿はなく、ただ新八がいるばかりなんですもの! そして当たり前ですが、彼は上手い! 新八ってこういう子よね、と読者が思い描いている通りの新八になりきって、その上で輝くような魅力を与えてる。いいですよ、新八。

 

そして銀ちゃんを演じる小栗旬。彼の上手さは前から知ってましたが、いや、今回も素晴らしい! 杉田さんのアニメ銀ちゃんとはまた違う、ちゃんと実写の銀ちゃんなんですよ。アニメ版のようにワクを超えてハジけすぎることなく、きちんと実写の節度を守りつつ、それでいて銀時のムチャな性格を表現してるのです。

 

さらに今作、美しさで群を抜いていたのが沖田総悟役の吉沢亮! そのドSっぷりと美貌で観客を魅了します。土方役の柳楽くんと並び立つ姿はもう、眼福♪

 

ついでですが、女性キャラも皆美しいんですよ、変な服着てるのに。女性キャラは大体脇に変な感じの男性キャラがはべってるので、余計美しく見えるんですかね。

 

美男美女入り乱れる「銀魂」ワールド、本当に最高です。是非ご覧荒れ。