ようやくの思いで見た「惊天解密(Unlocked)」は、それまでの苦労なんかふっとばすぐらい、最高におもしろいサスペンスでした!

 

でもポスターは「极致追击」の方。

シネコン内、こ~んなにポスター掲出してるのに、肝心なのがないのよ~~~!

 

まあ「惊天解密(Unlocked)」は主演は「ミレニアム」でドラゴンタトゥーの女と言われるリスベットを演じたノオミ・ラパスで、しかも共演がジョン・マルコビッチにマイケル・ダグラス、トニ・コレットというビッグネーム揃いなので、ポスターでもオーランドが占める面積がそんなに多いわけでもないんですが。

 

 

画像検索するといろいろ出て参ります(こちら)。

 

どれを見てもノオミがめっちゃかっこいいですね! 彼女の演技rの上手さとアクションのキレの良さには目を見開きっぱなしでした。

 

 

幸いにして中国語吹き替えではなく、原語に中国語字幕でしたので、内容も半分ぐらいは理解できたかな? その、半分ぐらいしか分からない大雑把なストーリーを追うだけでも、息もつかせないんだからスゴイ映画ですよ、これ!

 

で、オーランドの役回りですが……ネタバレになるので少々下げますね。

 

 

目をひくのはまるでボディガードのごとくオーランドがノオミの背後を守っているシーンですが、大丈夫(?)、見てそのまんま、そこに恋愛感情はないのです。ノオミがロマンチックな表情を見せるのはマイケル・ダグラスに対してのみなんですよ。オーランドがすぐ側に居るというのに、ノオミ(の役)は心を乱さないの、大丈夫なのかそれで、女として(←おいおいおい)。

 

でもそれはこの二人(オーリとノオミ)の出会いが最悪だったからで……実はオーリ、泥棒だったんですよ。それも怪盗ルパンとかかっこいいんじゃなくて、目出し帽かぶった空き巣狙い。その帽子をノオミの目の前でとって

「僕が欲しかったのは金でも宝石でもない、キミのハートだよダーリン♪」

なんて馬鹿な話があるわけもなく、二人は出会い頭に大乱闘~♪

 

そこでぼこぼこにされたオーリの方がノオミを姐さんと慕って舎弟に……って、ちゃうちゃう、そんな話じゃなかった!

 

何しろ見たのがもう3ヶ月も前で、耳は英語の目は中国語なのに頭ん中は日本語だからストーリーは追えても言葉が記憶に残らないんですよ。

 

ま、とにかく、理由はさておきオーリはノオミと行動を共にするようになり、国家転覆を謀るような恐ろしいテロ計画にまきこまれていくわけです。

 

このノオミが否応なく巻き込まれていく展開とか、追い込まれながらも必死に謎を追う様子とか、戦闘モードに入った時の全身研ぎ澄ましてる感じとか、そりゃもおカッコいいんですよ! まるでジェイソン・ボーンの女性版。彼女、記憶を失ったわけじゃないですが、ある事件を境に過去を捨ててたんですね。でもその「過去」の方が彼女を捜し出して新たな事件にからめとっていく……というパターンなので、ちょっとばかりボーンと共通している点もあるんですよ。

 

これだけノオミがジェイソン・ボーン、すなわちヒーロー役に徹しているので、オーリの立場はマリー、すなわちヒロイン側。ノオミだけではちょっとばかし物足りない美貌を補う意味もありそう……。ただ、ほら、役が元々泥棒ですから、あんまり小綺麗ではないんですわ。で、かつては特殊部隊所属という設定なので、筋肉も結構ゴリゴリな感じ。「ケープタウン」の延長線上にあってもっと汚れ役的なイメージ。 後半、犬とからむシーンもあるので、オーランド的には楽しかったのではないでしょうか?

 

オーランドの出演時間的には物足りないものの、この映画は最高におもしろいので、日本でも是非見られるようにして頂きたいものです。DVDもブルーレイでも、なんならWOWOW日本初放送でもいいので。ぜひぜひぜひ!