エリザベス・モス&マイケル・スタールバーグ、ホラー作家シャーリイ・ジャクスンを描く新作に主演(映画.com) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000008-eiga-movi @YahooNewsTopics

 

>「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のエリザベス・モスと、「シェイプ・オブ・ウォーター」「君の名前で僕を呼んで」のマイケル・スタールバーグが、心理スリラー「Shirley(原題)」に主演することがわかった。

 「くじ」「丘の屋敷」「ずっとお城で暮らしてる」などの怪奇小説で知られる米作家シャーリイ・ジャクスンと、彼女の夫で文芸評論家のスタンリー・エドガー・ハイマンを描くもので、モスがジャクスン役、スタールバーグがハイマン役を演じる。

 米Deadlineによれば、本作は、作家スーザン・スカーフ・メレルがジャクスン夫妻に架空のキャラクターを加えて執筆した、2014年の同名フィクション小説をもとに映画化。サラ・ガビンズが脚本、ジョセフィーン・デッカーが監督を務め、モスはプロデュースも手がける。今夏、クランクインの予定。

 

 

このマイケル・スタールバーグ氏って、私は「MIB3」で初めて顔を覚えたのですが、ここ数年で随分と銀幕の中で見かける機会が増えました。「メッセージ」にも出てたので、結構SFやホラーっぽい感じの作品が得意なのかな~なんて思ってたんですが、「君の名前で僕を呼んで」にも出演してのを見て、ちょっと考えが改まりましたね。

 

 

この映画では、休暇中でのんびり本ばっかり呼んでる知的なお父さん役なんですが、そのヘアメイクや衣装を見てふと思ったんですよ。

あ、この人、ロビン・ウィリアムスにちょっと似てるんだ……って。

 

ロビン・ウィリアムスもそりゃ役の幅が広い人で、「傷ついた心を抱えた優しくて知的な男性」というのも本当に存在感強く演じてましたからね。

 

彼亡き今、その穴を一部埋めてるのがマイケル・スタールバーグなんだなと思ったわけです。

 

 

ってゆーかね、あのお父さん役ね、もしまだロビンが生きてたら、彼が演じて最高だったろうにと思ったわけですよ。マイケルだと、ちょっと違うな~、みたいな。

 

なんと申しましょうか、マイケルって、脇に居る人なんですわ。脇役という野友微妙に違う、物語の本筋を進めるのに直接関わる役ではなくて、脇でちょろちょろしたり、ちょっかいをかけたりするタイプの人。一番大事な本筋において、それを推進するパワーを、マイケルはもたない……今のところ。だから父親として大事な事を喋っているはずなのに、どこか他人事なイメージがあったんですよね、「僕の名前で君を呼んで」では。

 

ロビンは、常に中心にいる人だったから。

脇役を節度をわきまえて演じていても、作品の中で彼自身が属している世界はロビンが動かしているというのを観客は感じるわけですよ。例えば「インソムニア」ではロビンは世間的に見て存在感が薄い男性というのを演じているんですが、その存在感の薄さが実に印象的に観客に迫ってくるんですよね。

 

 

残念ながらそれだけの現実感を観客に覚えさせるチカラは、マイケルにはないんだな、とそう思えてしまいました。このシーン、とても大切なはずなのに、何故か私にはどうでもよいことに思えてしまって胸に迫ってこなかったもんで……何自分に酔ってんの、このお父さんって感じでしたよ。

 

もしこの役をロビン・ウィリアムスが演じていたら、随分違った印象だったんだろうなあと、その時ひしひしと感じたんですよね。

 

外見や雰囲気をいくら似せて見せたところで、役者さん本人のもつ内面性ってのは真似ができない……何故ならそれが個性というものだから。その個性が役とぴったりマッチした時に、その俳優さんの演技が輝いて見えるのでしょう。

 

いつも輝いていたロビンの演技がもう見られないのは、やはりとても悲しく、残念なことなのでした。

 

別にマイケルを貶めるつもりはないので、彼には彼にぴったりあった役と作品でこれからバリバリ輝いていって欲しいと思います。そういう映画、たくさんあるんだから。ただ、ロビン・ウィリアムの代わりにはならないってだけです。