上野の森美術館で開催中のミラクル・エッシャー展に行って参りました。

 

エッシャーといえば、映画「インセプション」でとりあげられてた不可能階段などの「だまし絵」が有名ですね。2次元的に描くことはできても、それを3次元に置き換えることはできない、という(「インセプション」では視点を固定することで一見実現しているように見せかけてましたが)。

 

「インセプション」の他には「ナイト・ミュージアム3」でもとりあげられていたとか、結構映画通な解説がなされていて楽しかったのでした♪

 

だまし絵以外にも、エッシャーの不可思議な作品がいろいろ展示されておりました。

こちらのポスターは球体に映り込んだ自画像ですね。

 

自画像以外にも球体を扱った作品は多彩にあり、その中のひとつはまるで「マトリックス」を見ているようでした。よくそんなの、自分の頭の中だけで再構成して描けたもんです。すごいわ。

 

 

 

絵に描く際はこの一番手前に見えてる柱の上に、奥に見えてる梁の線を引っ張っちゃえば3次元的に不可能な構造になります、たぶん。

 

しかし、今回行ってしみじみ思ったのですが、エッシャーのように版画で細い線が狭い幅で何本も込み入って描かれているような作品は、若い内に見ないとダメですね。もうこのトシになると目がつらい。エッシャー好きで若い頃から見てましたが、もう目が疲れてダメだわと悟った展覧会でした。

 

う~、こんなんじゃ、デューラーももうだめかも~~~。