BBCニュース - 英俳優オーランド・ブルームさん、舞台上演中にiPad使う観客に「しまって!」 https://www.bbc.com/japanese/45001988
>英俳優オーランド・ブルームさんが26日、ロンドンの劇場で演劇作品に出演中、観客にiPadをしまうよう舞台上から2度にわたり呼びかけた。その場に居合わせた他の観客がソーシャルメディアにてんまつを書き、舞台の製作は「事案」があったことを認めた。
ロンドンのトラファルガー・スタジオで、米戯曲家トレイシー・レッツ氏の作品「キラー・ジョー」に出演中のブルームさんは、上演中に舞台上から観客の1人に「そこのあなた、iPadを今すぐしまって!」と怒鳴ったという。その場にいた劇評家、マーク・シェントンさんが様子をツイートした。劇中の台詞ではないという。
「キラー・ジョー」の製作担当は、「トラファルガー・スタジオはとても親密な演劇空間です。観客が電子端末を使ったりすれば、舞台の関係者にとって非常に気になるります」と声明を出した。
ブルームさんはこの件についてコメントしていない。
「公然と叱責」
ソーシャルメディアでは、マナー違反の観客に断固たる態度をとったとブルームさんを評価する声が多かった。
ファンの1人は、「今日の午後、オーランド・ブルームが出ているキラー・ジョーのマチネ公演を見た。全員が素晴らしい演技で、iPadで彼を撮影しようとしていた観客の女性を、公然と叱責してから、スムースに芝居を続けたブルームさんはお見事」と書いた。
別の観客は、ブルームさんが役柄のまま、観客に怒鳴っていたと書いた。
「キラー・ジョー」でブルームさんは、請負殺人を副業にする警察の刑事を演じている。
しかし、別の観客によると、iPadを手にしていた女性は撮影していたのではないという。
「この人の写真を誰かが投稿してたけど、動画を撮ってたんじゃない。iPadのてっぺんに小さいファンをつけてあって、電源を使ってファンを回してた。iPadは明らかに、ついてなかった。でもオーランド・ブルームはそれを見れなかっただろうから」
(英語記事 Orlando Bloom twice halts Killer Joe 'over iPad')
ここの劇場、すり鉢状に座席が配置されているんですが、それが結構な急勾配なので前の席の背の天辺と座面が重ならないぐらいなんですよ。つまり観客の姿がほとんど隠れることなく舞台上の役者から丸見えってわけ。そこでiPad膝におかれて、ファンまで回されてたら、そりゃ気が散るってもんです。仮にiPadがついてなかったとしても、ファンが回ってればそれなりに音がするでしょ。ああいう音は時にひどく集中力を乱すものなのよ。暑い中、役者だって汗みずくになって一生懸命演技してるのに、ひとりだけブーンと音立てて涼んでられたら、誰だってむっとするわよね。そういう、劇場全体が苛立つような行為をしてた人を、オーランドはいさめたのだと思います。その後は観客も芝居に集中できてよかったのではないでしょうか。