3月の読書メーター
読んだ本の数:2
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ナイス数:18

白夜の爺スナイパー (集英社文庫)白夜の爺スナイパー (集英社文庫)感想
悪趣味で滑稽な内容なのかと思って読み始めたら、そのノリのままいつの間にやら戦争と民族に対する深い考察にはまっていて驚く。本書に書かれているノルウェーがドイツの戦艦を沈めた話は映画「ヒトラーに屈しなかった国王」で知っていたがノルウェーでもユダヤ人が収容所送りにされ、その関係者は戦後も罪に問われなかったとは知らなかった。長きに渡って各地で差別を受けてきたユダヤ民族の憤然たる思いが本書の底に流れている。ユダヤ系とされる名前についての記述が深くて面白い。ラストが美しい。それにしてもこの邦題何とかならなかったのか。
読了日:03月24日 著者:デレク・B. ミラー
インフルエンザ・ハンター: ウイルスの秘密解明への100年インフルエンザ・ハンター: ウイルスの秘密解明への100年感想
インフルエンザに対する疫学的取り組みの歴史。今世紀最高の疫学ドラマ「リ・ジェネシス」を思い出す。実際あれに近いような事を行っているから、未だ脅威的なパンデミックが起きずに済んでいるのかもしれない。インフルエンザではないが、日本でも最近豚コレラの流行に伴い多数の豚の殺処分が行われた。イノシシがウイルスを持ち込むと言われているのはインフルエンザの研究で水鳥が流行に果たす役割が知られた事による影響だろう。だが日本の封じ込めは常に完全ではない。もっと周辺に目を向け、研究対象を広げるべきかも。殺処分を減らすためにも
読了日:03月02日 著者:ロバート ウェブスター

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