クリス・ヘムズワース&テッサ・トンプソン「MIB」最新作は「リブートじゃない!新章なんだ」
>MIBの新章と言える「メン・イン・ブラック インターナショナル」を牽引するのは、なんといってもクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンの新たなコンビだ。「マイティ・ソー バトルロイヤル」で共演済みのふたりは、F・ゲイリー・グレイ監督も「最高に息の合ったクールなコンビ」と太鼓判。撮影現場でも、テンションがマックスななかでジョークや笑いが漏れるなど、まるで気のおけない兄と妹のような様子が印象的だった。テイクの合間をぬって、インタビューに応じてくれたふたりの様子から、本作に寄せる熱い思いとともに、その意気投合ぶりが伝わってきた。(取材・文/佐藤久理子)
--「アベンジャー」シリーズから今回まで、サイファイが続いていますが、本作に出演を決めた理由は?
ヘムズワース「オリジナルの『MIB』シリーズが大好きだったから、今回のシノプシスを読んだだけで即決したんだ。慣れ親しんでいる大好きな世界で、自分なりのバージョンを創造できるっていうのは、考えただけでもワクワクした。サイファイと言っても、以前やってきたこととはまた違うものだったから、チャレンジし甲斐もあったしね。テッサと再び共演できるのも楽しみだった」
トンプソン「わたしもオリジナルのシリーズが大好きだったし、こんなファンタスティックな世界に飛び込むのはとてもクールだと思ったの。すごく演じるのが楽しいキャラクターだし、何より初の女性MIBエージェントでしょ。わたしとクリスはよくテキストやメールで意見を交換しあったの。クリスと共演するのはとても楽しいわ。わたしたちの間では、ジョークでこれを『ボディガード』のリメイクと呼んでいたの(笑)。というのも、あるときクリスが急に感傷的に、『ボディガード』はいい映画だったよなあ……とつぶやいたことがあって、そのあまりのミスマッチ感がおかしくて(笑)。それ以来、わたしたちのあいだではこの映画を、『ボディガード』のリメイクと呼ぶことにしたの」
ヘムズワース「僕は君を抱きかかえて救い出したりしないぞ(笑)」
--今回はMIB初の男女のコンビですが、どんなところが見どころですか。
ヘムズワース「やっぱりふたりのコンビが新鮮だと思うよ。すごく型破りだし、僕もテッサの役も、お互いキャラが立っていて、そんな彼らが一緒に戦うさまが、エネルギッシュでユーモラスで、楽しいものになっていると思う。ダイナミックな雰囲気が出ているといいんだけど。テッサは僕よりずっと俊敏だしね(笑)」
トンプソン「これほどアクションのある役を以前は演じたことがなかったから、すごく楽しかったわ。わたしのキャラクターは小さいときからエージェントになりたいと思っていて、自分から志願するの。現在ハリウッドで話題になっているような強い女性の役だけど、観客にとっても共感できる面があると思う。男女のMIBコンビというのは新しいから、男の子も女の子も楽しんでくれたら嬉しい。それに今回は、エイリアンもたくさん出てくるんだけど、その作りもまたものすごく手が込んでいて、素晴らしいの。タコのエイリアンで水晶みたいな皮膚のものとか、よく見るととても繊細で美しいものからキュートなものまで、豊富なのよ」
ヘムズワース「本作はリブートじゃない! MIBのレジェンドを受け継ぐ新章なんだ。このシリーズを台無しにできないと思うとプレッシャーもあったけれど、それよりもやっているときの面白さの方が断然強かったよ」