ダイナー (ポプラ文庫)の感想
映画が割と面白かったので読んでみた。先に映画を見ていてよかった。本書が先なら、映画の出来がクズに思えただろう。何故なら本書の魅力をまるで伝えていないから。でもそれも仕方ない。何故なら本書の魅力はそのめくるめく文章にあるから! 何しろリズムが良いのでトップスピードで読み進める。その上で表現が多彩。日本語にはまだこんなに使える幅があったのかと舌を巻く程、新鮮で豊か。激しい暴力の結果である人体の損壊描写さえ美しいって凄くない? 尤もそうでなければ正視に耐えない残虐シーンのオンパレードなのだが、それでも面白いのだ
読了日:08月04日 著者:平山 夢明
*映画が公開されているせいか、この本についた「いいね」が一番多かったです。
映画見るより本で読んだ方がずっと面白い作品です。