クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「#ピータールー マンチェスターの悲劇」 史実に基づく映画。見終わった時に感じたのは、これ、舞台となった英国では中学校の歴史の教科書に載ってるぐらいの誰でも知ってる事件なんじゃないかって事。そうじゃないとあのラストはあり得ないので。調べたらやはり綿々と語り継がれているそうな。
2019年10月22日 02:45
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー 史実だけれど構造は「ロビン・フッド」とほぼ同じ。圧制者とそれに立ち向かおうとする困窮した人々。ロビンという一人のヒーローがいないだけ。だが何かをしたいと思う人達はちゃんと存在する。彼らの武器は弓矢ではなくペン。そし… https://t.co/RqyWQp7ViI
2019年10月22日 02:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー 時代は「レ・ミゼラブル」と重なる。事件が起きた1819年はファンテーヌが工場で働いている頃。英国政府はフランス革命の炎が自国へ飛び火しないかと恐れている。産業革命で織物工場が立った頃は潤っていた民衆も、相次ぐ賃金カ… https://t.co/zvUBLOX0l6
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー 当時の王、ジョージ三世は頭がちょっと…と今でも有名(映画にもなっている)。実権は摂政王太子のジョージが握っていたが、この人はとにかくお洒落が好きで、だからこの時代は上流階級の男性が英国史上最も服装に気を使ったと言われている。映画でも王太子、後に王の衣装が一番派手。
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー だがこの映画で美しいのは実は庶民が身につけている衣装の方。質素な作り、素朴な色合い、繕ったのがありありと分かる雑な縫い目、くたくたになった襟、すり切れた生地、だがどれも大事に長く着られた物だ。彼ら彼女らの生活を守る… https://t.co/Eq23kcYAHz
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー この映画に時にはさまれる草原の風景は緑が実に美しい。その風景の色合いに彼らの着ている衣服の色が見事になじむ。全体にくすんだ色合いの中、女性達が着る晴れ着の白はまるで光が川になって流れているように目立つが、しかし調和… https://t.co/4ijdD8SMYx
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー その赤い軍服の持ち主の家族が割とメインではあるが、だが特に主人公としてめざましい活躍をするわけでもないいのである。身につけている衣装と同様、彼らは集団を構成する一部なのだ。王や貴族がくっきりとした黒や白、軍人が赤や青を身につけているのとは見事な対比をなしている。
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー この色調が全体の美を作り上げていると言っても過言ではないだろう。美男美女がいるわけでもないのにこの映画は何故かどこを見てもとても美しいのだ。例外は判事達の顔だが、それらはアクセントなのだ。派手に飾り立てた王宮は、大… https://t.co/HeqjObf3ux
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー 庶民達がかわす真剣な討論や演説の場面が多いが、実はそれが面白いのである。BGMはほとんどなくて、弦の綺麗な音色がすると思ったらカメラが動いて川辺で三重奏を練習している人達が現れたりする。実際にそこで演奏している人々の音楽を観客も聴いているという体裁だ。
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー 素朴な鼓笛隊も出てくるが、よく見ると現代では古楽器にあたるものを使ってたりする。当時でも古いものを現役で使っていたという設定かもしれない。素人っぽく微妙に外して演奏しているが、実は上手。一曲だけあからさまに音を外しているのがあったのが象徴的。歌もある。
2019年10月22日 03:51
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ピータールー 恐らく史実をなぞっていると思われ、映画らしい物語はない。それでも目も耳も離せない。それはここに描かれている状況が現代の日本や、或いは香港に通じるからだ。英国で今この作品が作られたのも、そういう危機感を感じているからだろう。たくさんの人に見て貰いたい作品だと思った。
2019年10月22日 03:51