10月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3980
ナイス数:44

 


創竜伝14 <月への門> (講談社ノベルス)創竜伝14 <月への門> (講談社ノベルス)感想
前作を読んでから何年たったのだろう?調べたら13が2003年刊だから16年!その時生まれた子が高校生になっている時間だ。竜堂兄弟の下二人が人間界で生きてるよりも長い程。彼らの年齢は変わらないまま、物語の時代は現代へとしれっとスライドしている。前作では存在もしてなかったはずのスマホにインスタ等をモブキャラ達が当たり前のように使っている。面白いのは前世紀からの登場人物達は設定上スマホもケータイも持っていない点。作中でちょこっと言い訳されてたけどね。お話は兄弟揃っての修学旅行の道中記。最終目的地が漸く定まった。
読了日:10月14日 著者:田中 芳樹


ナイン・ドラゴンズ(上) (講談社文庫)ナイン・ドラゴンズ(上) (講談社文庫)感想
前回読んだ「ブラックボックス」でボッシュと組んでるチュー刑事が本作で登場したのでちょっと嬉しかった。タイトルは香港の九龍のこと。というわけで中国名がたくさん出てくるのだが、チャンにチンにチューとくるとchさえつければいいのかと詰め寄りたくなる。漢字だと張、陳、朱だろうか? あ、被害者はリーなので李だろう。殺人の手がかりをLAで追うだけの地味な展開が急転直下、香港での誘拐事件捜査となるのだが、そこからのボッシュの行動力が凄い! いや、彼は普段から絶え間なく動いているのだが、それに加速装置がついた感じなのだ
読了日:10月15日 著者:マイクル・コナリー


ナイン・ドラゴンズ(下) (講談社文庫)ナイン・ドラゴンズ(下) (講談社文庫)感想
香港でのボッシュのバディはイー(易?)。第二部タイトルの「一日三十九時間」は時差を含めるとそうなるということだが、微妙に映画「96時間」も影響してそう……。香港の事件を解決しても、LAの殺人で犯人を挙げても、何故かまだまだ残る謎……。最後の最後まで引っ張られてしまった。 ボッシュシリーズを読み始めたのは「リンカーン弁護士」を読んで以来なので、彼と娘との関わり合い方に不思議なものを感じていたのだが、その原因がようやく分かった。ハラー弁護士も最後の方に出てきていいとこ取り。自分のシリーズよりずっといい扱いだ。
読了日:10月15日 著者:マイクル・コナリー