クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「鬼滅の刃」が完結したと聞いたので遂にコミックスに手を出しました。とりあえず18巻まで読んで、最初の頃はぎこちなかった絵がみるみる上手になっていくのを見て、「ジョジョ~」や「進撃~」と同じものを感じましたね。本当に伝えたいコトがあ… https://t.co/2xz3x7XgnR
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusもちろん凄く練習したんでしょうけどね。人体のデッサンとか。きちんと動きを表現できる絵なのでアクションシーンは躍動感にあふれ、今にも動き出しそう。あるべき重心の位置がピタッと決まってるんですよね。で、ちゃんとその重心を支えてる脚を相手が狙ってくるのね、咄嗟に動けないからね。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusシラットみたいな格闘技わかってて、さらに構図もコマ割も上手いなと。そんでもって絶対クリストファー・ノーラン好きだろと。だって「インセプション」と「インターステラー」ネタ出てきますからねえ。たぶん「ダークナイト」も。その上で超絶可愛い顔描けちゃうんだから、向かうところ敵なしでしょ。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusしかしそういう技術的な面だけじゃないですね、「鬼滅」が受けてる理由って。圧倒的に現代なんだわ、登場人物達の心の動きが。昭和生まれの私が知ってる作劇のセオリーとはまるで違う。昭和では主人公達が戦う相手は、悪であってもその高みを目指してましたよ。秘密組織を作って世界征服を企むとかさ
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus或いは地球の破壊を目論むとか、ショッカーでもブラックゴーストでも幻魔えも気宇壮大だったわよ。そんなに風呂敷広げなくても、学園のボスになるとか、裏社会を取り仕切るとか……端的に言うなら所属する組織の長になるのがまず目的だった。まずトップに立ってから、暴虐の限りを尽くすのね。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその支配に真っ向立ち向かうのが主人公の、いわゆるヒーローでした。独裁に対するレジスタンスという形。それはまあ、戦後の洋物系エンターテインメントを形成した人達が実際に経験したことであったからでしょう。それとは別に日本では時代劇によく見る勧善懲悪という形もありました。大団円で終わる奴
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう黄金パターンを「鬼滅」は踏襲していない。何が違うって、そもそも敵方が組織じゃない。手下はいるが部下じゃない。ナンバー付けはしているが、その下にピラミッド状に広がる下部組織がないんですよ。アニメ見ていた時から感じていた違和感の正体はこれでした。敵が敵として真っ当じゃないのよ
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus普通じゃないという意味では「ダークナイト」に近いのかもしれないけれど、でもジョーカーは自分なりの論理に従って動いてた。ところが「鬼滅」に出てくる悪役って感情の赴くままなのよね。完全に論理が破綻している。だから組織なんか作れない。トップの気分で昨日の「赤」が今日は「青」へと変わる
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusまともな神経ならそんな人の元で「仕事」という要求に応えることはできません。だけど「鬼滅」の敵は「鬼」であって「人」じゃないのよね。しかも人智を超越して強い。だから組織は必要ない。子飼いの手下は単なる道具。ここまで人間性に欠けるキャラ、初めて見たわ、鬼だけど。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus昔の「吸血鬼ドラキュラ」みたいなホラーの設定ならそれはあったのよね。でも倒すべき悪役として冷血で残酷に描かれていたとしても、そこはそれ姿形が大人なので子どもじみたワガママな振る舞いはしなかったわけよ。人を殺すのにも自分が生きるためとか、何かしらそれなりに立派な理由がありました。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだけどさ、「鬼滅」って、そこに立派な理由がないんだよね。立派じゃない理由ばかりさんざん並べ立てられる。複数の鬼の言動を要約するなら、自分より格段に弱い相手をいたぶっていじめ抜くのは楽しいって事。読んでて胸糞悪くなります。黙って戦ってりゃいいのにわざわざお気持ちを表明してくれるので
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusなんかさ、このトップと取り巻きはいるけど組織としての体裁をとらない曖昧模糊とした集団って、例えば小学校で形成されるグループに近いよね。ボスの友情の風向きひとつで一番の仲良しが入れ替わったりするの。社会的集団として未発達なんだけど威張る奴はいる。でも論理は通用しない、子どもだから。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusもちろん頭のいい子なら理詰めで非難することもあるでしょうが、相手が聞く耳持たなきゃ意味ないのよね。それは大人になって社会的組織の一員となっても実は同じ事だったりしますが。話の通じない相手が強大な権力を持つと如何に恐ろしいかを「鬼滅の刃」は描こうと……は別にしてないと思う、うん。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus何故なら作者が組織をのぼりつめてトップに立つ事に興味がない。炭治郎が所属する鬼殺隊にしたって長は世襲だもの。「いつかはオレがてっぺんとったるー!」的な心情とは無縁の世界が「鬼滅の刃」。これはジャンプ、いや少年漫画には珍しいと思う。そこが作者が女性と言われる由縁なのかもしれない。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「鬼滅」では絶大なパワーをひけらかしつつ陰湿なイジメをしかけてくる鬼どもを主人公達が満身創痍になりながら倒していくのですが、何故か退治とか成敗といった爽快感とは無縁なのも不思議なところ。ホラーにつきものの愛する人を化け物に殺され、その復讐に全てをかけるという主人公がいないのだ。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus主役の炭治郎の心は澄み切ってどこまでも広く、そして優しい。鬼を倒しても罪を憎んで人を憎まずを実践する。炭治郎の心に触れた鬼は滅びる瞬間に美しい走馬燈を見る。その中でかつて人だった時に愛した者の姿を見、あまつさえ一種の許しを得ることさえあるのである。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusはい、私ココ、最初アニメで見た時許せなかったですねえ。ケッ、甘ったれてんじゃねーよ、この陰湿で自分勝手なガキが、って感じでした。宗教的な救いとか許しじゃないですからね。単に滅していく際の鬼の心がやすらかになるだけ。生前あれだけヒドイことしといて、安堵して逝くなって気持ちでしたわ。
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusで、このパターン、18巻までに繰り返し繰り返し出てくるんですよ。つまり作者が強く訴えたいと心の奥底で思ってるのがこの部分なんですね。その心の叫びとは、「親(保護者)に無条件で自分を受け入れて欲しい」という愛の希求です。大変、切ない… https://t.co/GX4OE3IQrz
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusまあ、でもね。これは大人になっておさえこんではいるものの、誰もが子どもの頃抱いていた感情ですよね。自分の親(保護者)だけは、自分が何をしても許してくれるという妙な自信。お行儀や成績がよかったからとかじゃなく、自分だから愛されているという確信。それは深く根源的な欲求なのだと思います
2020年05月20日 04:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「鬼滅の刃」が特に子どもに人気の高い理由って、その辺にもあるのではないでしょうか。 え~い、早く続きが読みたいぜ!
2020年05月20日 04:44