18日、午後はあれこれ忙しかったので、テレビでもスマホでもニュースのチェックができてなかったのだけど、ツイッターで見た友人の一言が気にかかった。何事もなければ呟かないような、ちょっと内省的なような、それでいて念頭にある誰かのことを言っているような内容だったから。

 

それは「自分は常に誰にも弱みを見せないようにしているけれど、

だからといって強い人間というわけではない。そういう人はきっと他にもたくさんいる」みたいなツイートだった。

 

何かあったな、とその時思った。ツイート界をも揺るがす何かが。

 

その後待ち時間の数分間に他のツイートを読んでいくと、「自殺」に関する記述が妙に目につくので、これは何者かが自殺をはかったのだろうと思ったのだが、それが誰かなのかまでは判らないまま、次の用事が始まってしまった。

 

だからその誰かが三浦春馬くんで、まだ30歳の若さだと知ったのは、帰宅して真夜中にほど近い頃だった。

 

ショックは感じなかった。

信じられなかったから。

その前日も「コンフィデンスマン」の予告で春馬君が笑う姿を見たばかりだったので。

 

でも嘘だとも思わなかった。

みんなが彼を悼んでいたから。

 

私はずっと彼を日本一の美少年~美青年だと思っていた。

背も高くプロポーションもよく、その上演技力も確かでさらに最近ではミュージカルの才能も開眼させていたという。仕事も目白押しで人気にかげりが出たという話を聞いたこともない。

 

そんな人が、何故死を選ぶのだ?

そんな人でも、死を選ぶのか……。

 

芸能人の自殺というのは昔からあるが、日本では人気が落ちて仕事がなくなり金に困っているのに見栄を張り続けた結果二進も三進もいかなくなって……というのが多かったと思う。

 

海外ではレスリー・チャンとか、韓国の俳優さん達とか、鬱病など精神を病んでの末がよくある。

 

最近はネットの誹謗中傷に耐えかねて、というのが全世界的に増えてきているようだ。

 

春馬くんはどうだったのだろう?

ふと「死にたい」と思ったその時に、彼をひきとめるものは何もなかったのか?

 

彼はそれほどまでに孤独だったのか?

 

そんなことを考えるのは悲しすぎる。

ヒース・レジャーのようにオーバードーズとはいえ事故死なら、まだ納得ができるのかもしれない。ヒースが亡くなった時はそれは悲しかったから。ポール・ウォーカーも、コーリー・モンテースも、ごく最近のナヤ・リヴェラも、もっともっと生きていたかったはずだと思えば悲しみがこみあげた。

 

でも春馬くんが自殺? それは受け入れるのが難しい。怒りを覚える他者もなく、理解できる術もない。彼はただ、存在する世界を移したのだ、きっとそうだ。

 

そう思わなければつらすぎるじゃないか……。