8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2004
ナイス数:29
ジェンダーの社会学入門 (岩波テキストブックスα)の感想
現代の日本の状況を読み解くのに最適。本書による専業主婦の定義は「自分の生活水準が夫の収入に連動する存在」。年収100万程度のパート主婦が準専業主婦となるのはその程度では夫の収入格差を逆転することができないから。妻の収入が夫のそれの3分の1を超えないと家族関係への影響はほとんど出ないそうだ。つまり労働した上に家事も主に担当する事になる。そこに育児・介護が加われば苦労するのは女性ばかり。現状の性役割分業意識を改革し、共働き環境を整えなければ少子化に歯止めはかからないだろうが、まあ今の日本じゃ無理だろうな。
読了日:08月27日 著者:江原 由美子,山田 昌弘