クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#Mank/マンク 「市民ケーン」を見た事がある(けどほとんど覚えてない)というだけで観賞したのはやはり無謀でした。知ってる人ならここでハタを膝をうつんだろうなあというシーンを延々と素通りしていく無念さばかりが募ります。まあゲイリ… https://t.co/fLvoR83hhA
2020年12月05日 13:01
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus事前情報を何も知らなくても主人公=マンク(ゲイリー)の行動と回想を追っていればそれなりに楽しめる展開ではあったんですが、事が選挙とか政治的な対立に及ぶに至り、これは勉強しておかないと無理だわ~となりました。こないだ大統領選があったばっかりでも、やはりアメリカの政治には無知な私
2020年12月05日 13:28
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusマンクが脚本の執筆にとりかかるのが確か1940年で、回想はアールデコ華やかなりし20年代から始まるのかな? 大恐慌の前なんで、アメリカ、豊かなんですよ。だから映画界も景気がいい。それが恐慌をはさんで30年代になると不況になって賃下… https://t.co/9dC3hqrWVF
2020年12月05日 13:28
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそこで社会主義とか共産主義とかの主張に耳を傾ける人も多くなる。この辺「ジョーンの秘密」でも見たなあと思いました。この頃そういう主義に傾倒した人って、実は意外に多かったんですね。そこまでいかなくても流行だから集会に行ってみたなんて人はたくさんいたはず。それが後の赤狩りにつながる
2020年12月05日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusマンク自身がそういう活動をしたというシーンはこの映画にはなかったと思います。彼がしてるのは浴びるように飲むことだけ。小説家や脚本家というのは何か目立つ事をしている人のそばにいて、常にその一挙手一投足を見守ってるんですよね。それでそれを書き留めて作品にする。で、たまに自分が嫌になる
2020年12月05日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「市民ケーン」ではモデルは新聞王のハースト氏で、ご本人が大変スキャンダラスな人生を送っていたのでそのまま書けばよかったみたい。「マンク」でハーストとマンクが一緒に出てくるシーンの数々はきっと「ケーン」のシーンといちいち対照できて、知ってる人はニヤリとできるのだろうと思いました。
2020年12月05日 13:49
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusなんぼハースト氏の醜聞が有名でも今から百年近く昔の話ですから現役で覚えてる人はほとんど残っていないでしょう。でもそれがないと「市民ケーン」の面白さって多分半減するんですよね。その公開時の逸話も含めて当時の状況を伝え、エピソードの裏幕を語る事で補完するためにマンクが作られたのかな?
2020年12月05日 13:49
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusもちろん脚本家としてのマンキーウィッツ(マンク)の復権もあるんでしょうね、オーソン・ウェルズとのからみで。オーソン・ウェルズって、日本のある世代には「家出のドリッピー」の新聞広告の人でしかないんですけどねえ。いえ、「宇宙戦争」の有名なエピソードは知ってますけど。
2020年12月05日 13:58
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#マンク でゲイリー・オールドマンが表現していたのは主に悲哀でしたね。マンクは自分自身でそう言っていたと思うのだけど、「宮廷の道化師」なんですよ。お偉いさん達の前でおどけたり皮肉を言ったりして笑いをとるのが上手い。それで場を和ませてる内は愛されるのだけど、やりすぎると首を切られる
2020年12月05日 14:18
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus自分でもそのことに薄々気づいてはいたものの、それを他人から指摘されるのはショックだし王様自らの手によってつまみ出されるのは驚愕なわけです。何だろう、自分だけは何をやっても大丈夫と思い込んでいたのが幻想に過ぎなかったと知る恐怖? 飼い主の愛を一瞬にして失ったペットの寄る辺なさ?
2020年12月05日 14:18
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusマンクは愛玩される事で自分が蔑まれているのを知っていて、それに甘んじていた部分もあったわけです。知ってて敢えてやってるんだぞ、みたいな強がり。でも俺様には実は底知れぬ反骨精神があるんだから今に見てろ、的な。でも王国の庇護を失った時に現実に直面してゾッとするんですよね。
2020年12月05日 14:18
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう、あがく男の見苦しさみたいなのを、ゲイリー・オールドマンがそれは美しく見せてくれるわけです。この映画では美しいですよ、そういうシーンがね。だからそこがキモなんでしょう。人間をさらに醜悪なものに見せたいわけではない。努力が無に帰す人の運命を描いているだけです。
2020年12月05日 14:18
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusゲイリーの声と口跡がとにかく素晴らしいので、話の内容はサッパリでもセリフのみでうっとりできる作品でした。後半ちょっと寝てたので曖昧な部分もありますが。白黒撮影の女優さん達も美しいです。「市民ケーン」を知らずに見た場合の感想は以上でした。
2020年12月05日 14:18