クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
#声優夫婦の甘くない生活 このネタで撮らせたら山田洋次監督の右に出る者はいない、と思いました。つまりコメディとしては凡庸な作品ってことです。でもこの映画で描かれてるのは私の全く知らなかった世界の話なので、その点は面白かったのです。… https://t.co/XtT39mY33y
2020年12月27日 14:53
ソ連でそれなりに名声を築いてたユダヤ人の声優夫婦が政策が変わって移住を許されたのでイスラエルにやってくるんですね。民族の悲願だったからかソ連の生活に見切りをつけたのか政情不安で先が読めない国に暮らすのはもういやだったのかそこはよく分かりませんでしたが、希望を抱いていたのでしょう
2020年12月27日 14:53
しかし移住した先で配布されたのはガスマスク！ イラクが今にも化学兵器をぶち込んでくるかもしれないという危機感がイスラエルには漂っていたのでした。そんな中でも街ではハリウッドの映画が公開されて大人気。でもソ連から移住してきた人達はそれを楽しむ事ができない。何故って言葉が違うから。
2020年12月27日 14:53
ハリウッド映画をイスラエルで上映すると吹替でも字幕でもヘブライ語になるのです。ユダヤ系でもソ連生まれだとロシア語しか分からない人が多いらしく、移住者のコミュニティーがあったのでしょうか。そこではロシア語吹替版のレンタルビデオがひくてあまたなのです。もちろん違法と知っててもね
2020年12月27日 14:53
ちなみに私、90年代の後半は中国に住んでたのですが、当時は海賊版VCDが大流行してました。テレビゲームの機械で見られたんですよ。いかにも劇場で盗撮しました～ってヤツ。それがどのように撮影されていたかその片鱗を本作で知る事ができたの… https://t.co/P5p3EqKeoL
2020年12月27日 14:53
は楽しかったです。
声優夫婦、夫の方はソ連ではダスティン・ホフマンを任される名優だったのです。って、「クレイマー・クレイマー」らしき映画の吹替したって言ってたんだけど、それ、当時のソ連でハリウッド映画が上映、或いはビデオが合法で売られてたって事？何だっけ、グラスノスチ？いやもう、目を白黒ですよ
2020年12月27日 14:53
さて本筋。夫が名優なら妻もそれに匹敵するものとばかり思ってたんですが、この夫婦、最初から格差があるんですよ。夫の無神経な頼みに妻は常に唯々諾々と従ってるという描写があるから。でもさ、日本人だとそれ当たり前過ぎて看過しちゃうのね。夫のために妻が自分を押し殺すのは普通の光景だから
2020年12月27日 14:53
でも後半、その格差は男女だからじゃなく、仕事上での優劣だったことが分かるのですよ。夫は自分がトップに君臨してるのに妻を公平に扱っていると思い込んでいた。妻は常に上から命令をくだす夫だが仕方がないと受け入れていた。その均衡が移住したせいで崩れたことから悲喜こもごもが起こるわけです。
2020年12月27日 14:53
だからね、日本人は見飽きてるんですよ、そういう設定。 退職した夫と、夫が家に居るのに慣れない妻、均衡が崩れたカップルの騒動かくて始まりぬ。まさに山田監督作品だし、そっちの方が面白い。そんな理由で私は本筋にさほど感銘を受けなかったのでしょう。まあ、時代や文化が楽しめたからいいのです
2020年12月27日 14:53
