クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ヒトラーに盗られたうさぎ 「異端の鳥」見たせいで躊躇していたのを「暗くない。むしろ明るい」とお友達に背中を押して貰って見に行きました。うん、明るく強く賢かった! そもそも戦時下の話ではなく開戦前にドイツから他国へ亡命したユダヤ人の家族の話だったし。意外に珍しいテーマだと思う。
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusユダヤ人の亡命というだけなら先に見た「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」におけるフロイト博士等、たくさんの映画で取り上げられてますが、身を寄せた国での家族での生活ぶりを子どもから見た目で描くというのは私には目新しかったです。昔のドラマ等にはあったかもしれないけどね。
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusお父さんが高名な批評家、お母さんが音楽家で、子ども達は乳母が世話をするのが当たり前といった環境で育ったのに、亡命先で困窮してもスネたりグレたりしないヒロインとその兄がまずスゴイですよね。これ、体罰を伴う厳しいしつけではなく、普段からの教育の賜なんです。観察眼と理解力の勝利。
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう教育を授けられるのはどんな親かというのもこの映画では描かれている。この映画は長じて作家になったヒロインの自伝的な作品が元になっているそうだから、子どもの目で見た理想化された良心の姿なのかもしれないけれど、ある程度は事実に基づいて書かれているわけでしょう。立派な親御さんです
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus理想家の夫(父親)に「現実をしっかり見て。私達は困窮している」と妻(母親)が言い放つんですが、ここで全然ヒステリックになってないんですよ。今、自分達が食べていくために必要なことを私はしている、だから何も恥じる事ないと対等な立場で言うんです。このお母さん、好きだわ、私。
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusとかく日本だと貧乏になった自分の境遇を嘆いたり、物を買ってあげられなくて子どもに謝ったり、他人を羨んだりその挙げ句貶めたりとかしがちじゃないですか、上流の暮らしをしてたお母さんって。そういうの、ないんです。或いは自分が頑張るあまり稼ぎのない夫を蔑ろにするとか。ないの、全然。
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusヒロインと兄の明るさ、強さ、優しさ、逞しさ、賢さ、それら生活する上でとっても大事なものは全てお母さん譲りなんだなと思いましたわ。持って生まれた性分もあるでしょうが、毎日そんな母親を見ている内に自然と身につく生き方ってのもありますから。
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus彼らはユダヤ人ということで亡命先でも差別を受けます。理由なんてないんです。ただユダヤ人だからと嫌う人がいる。それは避けて通れぬ事としてそこにある。幼い内からそれを思い知らされるのは大変辛い事でしょう。 「声優夫婦~」で彼らがイスラエル移住を決めた理由もそこにあったのかもしれません
2020年12月28日 01:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「うさぎ」の一家はユダヤ人なので、その時点で「祖国」はないんですよね。生まれた国はあっても、それは「自分の国」ではない。だから家を捨てて流浪の身の上になっても深く嘆いたりしないのでしょうか。懐かしい家や人々を深く思う心は誰よりも強いのに。原作も読んでみたくなりました。いい映画です
2020年12月28日 01:52