1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:2936
ナイス数:28
血の咆哮 (講談社文庫)の感想
カナダに近いミネソタが舞台でネイティブアメリカンに関する話題が出てきて保安官の職を辞してハンバーガーショップで生計を立ててる妻と三人の子持ちの壮年男性が主人公。話は面白くすいすい読めたのだが、何かもう一つ夢中になれないのは何故だろうと自問自答。男のトシのせいではない(ボッシュより若い)し、妻帯者というせいでもない(ボブ・リーだって愛妻家)。たぶんそれが好みという事なのだろうが、私はもっと情念のある文体と、過去の負債を償おうとしている主人公と、笑えるシーンが欲しいのだ。とはいえシリーズ第一作は読まなくては。
読了日:01月14日 著者:ウィリアム.K・クルーガー
アパルーサの決闘 (ハヤカワ・ノヴェルズ)の感想
以前映画化されたものを見た時はあまりピンと来なかった。本で、文章で書かれた方が作者の書きたかったことがよくわかったが、まあ、あれだ、ウエスタンというせいもあるが古色蒼然としているなと思った。いや、西部劇とすれば現代的なのかもしれないが(ネイティブアメリカンを尊重した描き方が好ましい)、女性キャラの扱い、すなわち作品のテーマが。映画で演じていたのはレニー・ゼルウィガーだったが、彼女の印象とはあまり合っていなかったのが映画がさほど受けなかった理由かも。彼女の弾くピアノの下手さ加減だけが今でも印象に残っている。
読了日:01月14日 著者:ロバート・B. パーカー