2月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:5276
ナイス数:60
沈黙の森 狩猟区管理官シリーズ (講談社文庫)の感想
「裁きの曠野」を読み始めたのだが主人公が仕事の面倒と日常の些事に悩まされては過去を振り返ってばかりなので、これはとりあえず言及のあるシリーズの他作品を読まなきゃ始まらないだろうと手にした第一作。驚いた事に主人公の表に出さない不満はこの時からすでに始まっていた!その調子が5作目の「裁き~」まで続くんだから米国の読者にはそれが受けてるって事なのだ。その理由は「裁き~」の後で読んだ町山さんの本で何となく分かった。主人公の思いは多くの米人白人男性が抱えているのと同じなのだろう。自分は今、不遇な目に遭っている、と。
読了日:02月15日 著者:C.J.ボックス
凍れる森 狩猟区管理官シリーズ (講談社文庫)の感想
これは展開がスピーディーで面白かった。「意外な」犯人という点ではこれ以上の作品もないかも。「拍子抜け」という面でも一番だが。"ミステリというよりウェスタン"的な評価をされてるのはこの辺に理由があるのだろう。本作には鷹匠が出てくる。彼が鷹について語る言葉はとてもいい。それ以外の登場人物の言動は、主人公も含めてどうも私には馴染みがない。社会や政治に対しての不満の持ち方が何か違うのである。ただ、ここで描かれているアメリカの社会構造に近い将来日本もなるような気がするのでいずれは分かる日が来るかもしれない。嫌だなあ
読了日:02月15日 著者:C.J.ボックス
裁きの曠野 狩猟区管理官シリーズ (講談社文庫)の感想
シリーズ5作品目だと知らずに読み始めたら恐ろしい程つまらなくて辟易したのだが、その理由の一つがやたらと多い前作に関する言及なのでまずそっち読む事に。さらに米国の該当地域&文化についての知識も多少仕入れてから読書を再開したらそれなりに面白く読めるようにはなった。しかしどこまでいっても限界があるのも事実。それが何かと考えたら最終的には本書の登場人物には共和党支持者が多いという点に尽きた。そう、トランプを支持した人々。彼らは不満を抱えてる。自分達は不当に不利益を被っていると。でもその考えが妥当かどうかは考えない
読了日:02月15日 著者:C.J.ボックス