3月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:7413
ナイス数:87

 


白雪姫には死んでもらう 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫)白雪姫には死んでもらう 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫)感想
書き手が熟達したのか読み手が慣れたのか、漸く一気呵成に読む事ができた。最近は高級車の登場が減って作者も成長したと思ってたら本書にはフェラーリが出てきたが。ミステリーとしては相変わらずで、延々と混沌としたままひっぱったのを最後の最後で卓袱台返しの如く全てをひっくり返してスッキリさせる手腕はお見事という他ない。本シリーズのテーマは「生得の魅力故に生まれてからずっともてはやされてきた人の他者に対する鈍感さ」にある事がここに来てようやくわかった。作品中の役割が何であれ、作者はそういう人々に激しい罰を与え続けている
読了日:03月10日 著者:ネレ・ノイハウス


穢れた風 (創元推理文庫)穢れた風 (創元推理文庫)感想
例によって混沌プラス混迷のままラスト直前まで突っ走る物語。それにしても今回は風呂敷広げすぎのような気が……。またいつもの書き方によるミスディレクションが今回はちょっとズルの範疇に及ぶような……。もはや謎解きではなく、ミステリ風味の読み物と思えばいいのか。続きが気になってページをめくる手が止まらないのは確かだが、それが面白いのかどうかは別だし、好きかどうかもまた違う。なんつーか、疲れるのよね。
読了日:03月13日 著者:ネレ・ノイハウス


悪しき狼 (創元推理文庫)悪しき狼 (創元推理文庫)感想
肝心な時に急いでいるとか疲れているとか言って一番大事な話を聞こうとしないのがヒロインのクセである。アンタがその時きちんと人の話に耳を傾けていたらどの事件ももっと早く解決したわと思わずにはいられない。何度も鳴るスマホに出ない登場人物を描くのが作者のサスペンスの盛り上げ方というのもどうかと。それはさておき、本書は今までで一番とっつきやすかった。テーマがハリウッド的にもよくあるものだったせいか。これまでは本筋と関係のない無駄な部分も多いTVのミニシリーズだったのが、今回はよくできた一本の映画にまとまった感じ。
読了日:03月14日 著者:ネレ・ノイハウス


読書メーター :87

 

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)