3月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:7413
ナイス数:87

 


生者と死者に告ぐ (創元推理文庫)生者と死者に告ぐ (創元推理文庫)感想
一番読み易いと思ったのはドイツのローカル臭が薄くなったからか私が慣れたのか。いや、真相に近づくたびに家庭問題が勃発して考えがどこかへ行くというパターンが少なくなったからかも。今回いざこざの元凶を別に持ってきたのがよかった。語り手が変わる事による視点移動が少なかったのも助かる。殺人方法もグロくないし、動機も納得できる。いつも出てくる「優れた才能を備えた自分は特別だから他の人間は道具扱いしていい」と思っている人物像は今回もその報いを受ける。いや面白かった。ピアもオリヴァーも家庭生活が安定してるのが一番だわ。
読了日:03月15日 著者:ネレ・ノイハウス


森の中に埋めた (創元推理文庫)森の中に埋めた (創元推理文庫)感想
作者はドイツのクリスティーと言われてるそうだが本書を読めば横溝正史でもいけそうな気がする。ムラ社会の恐さや排他性は日本もドイツも同じらしい。映画「異端の鳥」が漸く納得できた。ラストに至るまでの五里霧中っぷりの激しさはシリーズ一番かも。しかしこれは推理小説として成立するのだろうか?人物設定とは別に扱っているテーマとしては京極堂シリーズに近いものを感じる。問題は登場人物が多すぎて全員把握することができず、容疑者が出るたび「誰だったっけ?」となる事。おかげで折角の意外な犯人に肝心の意外性を感じられないという為体
読了日:03月16日 著者:ネレ・ノイハウス

 

  ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
ポワロは全部読んだと思っていたのに、先日放映されたドラマ版を見たら全く覚えのない話でビックリ。これだけのトリックと意外な犯人なら記憶に残らないわけがないので、じゃあ読んでないのかと。どうやらそれ以前に古いハヤカワミステリで読んだ「クリスマス・プディングの冒険」の改題だと思って読んだつもりになっていたらしい。しかし今回一読した所、最後の犯人あてが急展開すぎるので読んだとしてもあれよあれよで頭に残らなかったのかも。TVでトリックが物理的にどうであるのかを見られたのはよかった。文章で読むだけではピンと来ないかも
読了日:03月20日 著者:アガサ・クリスティー


読書メーター :87

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)