クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#風をつかまえた少年 話の展開はセオリー通りなのだが、それでもきちんと感動できて爽やか。この手の映画、というか物語、私が子どもの時にたくさん見た、と思う。その結果、私は教育が大変重要であると信じて大人になったし、今でもそう信じて… https://t.co/LYwTlsS3qV
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus私が子どもの頃に見た類の作品は、幕末とか明治初期の文明開化の時代、西洋には新しい科学知識があって、日本でもそれを学ぶことでより良い生活が築けるようになると信じた主人公と、周囲の旧態依然とした人間達との軋轢を描きつつ、最後には主人公の正しさを皆が理解してハッピーエンドというもの
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusかの有名な「おしん」だって子ども時代はそんな具合でしたよ。女の子だって教育を受けることで将来の道が拓ける、みたいな。教育=可能性の拡大ですね。女の子は尋常小学校にもロクに通わせて貰えなかった世代の祖母は読めない漢字がたくさんあって、私に新聞読んでくれと頼んできたりしたものです
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう感覚を肌で覚えているので、#風をつかまえた少年 の劇中の生活をすごく身近に感じてしまいました。地勢や気候はまるで違うんだけど、主人公の家族の様子が北海道に開拓で渡ってきた人達の生活ぶり、すなわち苦労の連続と重なって見えまして。次の収穫まで食料がないとか学費が払えないとか
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus自分の実際の体験ではないけれど、そういう話を結構見たり読んだり聞かされたりして育ったので、天候次第で作物の収穫具合が違う恐ろしさというのは身にしみてましたね。せんじつめれば気温と水量の調節が問題なわけですが、この内比較的人間の手でどうにかなるのが水の方です。井戸を掘るとかね。
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#風をつかまえた少年 の村にも井戸はあります。でも滑車がない。手押しポンプもないんです。地下水をくみ上げるためにはロープにつないだ桶があるだけ。だから耕作は雨期を待つしかない。さらにその地域では燃料用として周囲の森が伐採されたため、降雨がすぐに洪水になって被害をもたらすんです。
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus雨が降らなきゃ日照りで作物枯死するし。この映画、そういう場面を丹念に集めてます。そこで苦労してるお父さん役が監督も務めてるキウェテル・イジョフォーですね。彼を見ているだけでその地で生きることの辛さが伝わってきます。頑張ってるのに上手くいかないお父さん。賢さが空回りするんです。
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus主人公のウィリアムはそんな父を見て育っているから、何とか役に立ちたいと思ってる。折角入学しても学費が未納なので図書館が使えないとか、ランプ用の灯油が買えないから夜間勉強できなくて成績が上がらないとか、お金がないための苦労は彼自身も味わってる。貧乏の辛さはどこの国でも同じです。
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus彼らの生活では作物の出来具合が食に直結してます。日本と違ってコンビニに行けば何でもあるってわけじゃない。自前で収穫し備蓄した穀物の有無が命に関わるという、生きる本質をこの映画は見せてくれるんですね。ゾンビのいない「ウォーキング・デッド」。人間同士が食物を奪い合う。
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusタイトルが #風をつかまえた少年 ですから最後がどうなるかは最初から分かってるんです、この映画。ではそのラストを如何に輝かせるかというと、そこに至る道のりを苦難の連続にしなければならない。その部分を父親の人生を描くことで深く人間性の本質にまで切り込んでみせたのが本作の良さです。
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれでもお父さん、ちゃんと脇役なんですよね。主人公はあくまでウィリアム。だから父親の悲嘆も客観的な描写となり、観客は感情を揺すぶられはするけれど感傷の泥沼にははまらない。常に理性的に見ていられます。だってこれは最後は論理と科学が成功を収めるという作品なのですから、そうでなきゃ
2021年04月22日 16:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#風をつかまえた少年 劇場で見る機会があったのに逸した事を後悔しましたね~。スクリーンいっぱいに広がるアフリカの大地を遮るものなく渡ってくる風を全身でつかまえたかった! 気候風土は違っても、誰かの役に立ちたい、そのために本を読みたい学びたいと思う気持ちは万国共通なのです。
2021年04月22日 16:56