クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#水を抱く女 https://t.co/Pg1vTDMRVW とても印象的な作品。官能的なようで純愛。ファンタジーかと思えばホラー。万華鏡の様にシーンごとにイメージが変わる。でもどんな変化も美しい。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus冒頭、オープンカフェに男と女が座ってる。交わす言葉はとても短いのに、困り顔の彼と思い詰めた表情の彼女を見れば何が進行しているのかすぐに分かる。たったこれだけのシーンで観客の心を掴むのだから、俳優達も監督もただものではない。はりつめた空気が伝わってきて観客は固唾をのんでしまう。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusウンディーネと呼ばれる彼女の言い草が何しろ尋常じゃない。人の決めた法律になど自分が従わない事を当然相手も知っているはずと言い切るのだ。もはや異常者レベルの恐さである。彼女がそこまで言うのは、自分の名前がウンディーネだから、そういう性格付けであると文化的に周知されてる故なのか?
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusちょっと不思議な感覚がこの時点で漂ってくる。 実の所タイトルとウンディーネという名前で彼女が普通じゃないということは見当がついているのだが、でもどう「普通じゃない」かまでは分からないので、この辺の展開がスリルになってくるのだ。映画を見ながら自分の想像力をフルに回転させる楽しみ。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの映画の面白さって、先読みできそうで全然できない点にあると思う。「ウンディーネ」はある程度有名な話だから当然それが下敷きだろうと思うと、実はそうでもない。それならとシーンが変わる毎に様々な伝承やホラーのパターンをあてはめて様子をみてみるが、全部外れる、みたいな。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその間映画では男女がいちゃいちゃ(死語?)してるだけと言っても過言ではないのだが。もうそのアツアツぶり(死語?その2)たるや見る側が辟易する程なのに、恋しているウンディーネの嬉しそうに笑う顔がそれは可愛らしいのでつい微笑ましく見守ってしまう。冒頭の固い表情がまるで嘘のようだ。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの映画の見所にはウンディーネが仕事で語るベルリンの都市計画の歴史も数えられる。声も喋り方も素晴らしくてドイツ語の響きにしばし酔う程。彼女を演じるパウラ・ベーアは「ある画家の数奇な運命」でも見ているはずなのに全然結びつける事ができなかった。本作一番の見所は彼女の演技だろう
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusウンディーネが靴を脱いでロッカーにしまうシーン、苛立っているため乱暴に投げ入れるので何度やっても跳ね返って外にはみ出る。扉も同様で閉まらない。これは本人にとってはイライラがさらに増す最悪な状況だが、端から見れば滑稽でもある。そこで観客の笑いを誘わず緊張感を高めるのだから凄い。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusウンディーネは水の精の名前だから当然水のシーンが多い。パウラは水中撮影も自らこなしている。潜水士役のフランツ・ロゴスフキと二人で訓練を受けたそうだが、役者というのはハードな職業である。その甲斐あって美しいシーンになっているが、でも水中での主役は巨大○○○だったな……。
2021年04月23日 03:24
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその巨大○○○が実は……という事も語られることなく、その後に起きた出来事とそれにまつわるウンディーネの行動に一切の説明もない。ただ彼女の表情を見て、最終的には愛のためなんだろうと推測するだけだ。愛を裏切った罰は受けなければならないのだ。そして約束を破った罪は償う必要がある。
2021年04月23日 03:24
約束を破った、というより信頼を裏切った、かな?
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusたぶんそういう事だろうと思うのだが、映画の中で詳細は明かされない。ただ愛の記憶だけが残る。そのラストがもの悲しくて心を乱すのだ。ウンディーネはきっと自分の道を自分で決断したのだろう。そしてそれを後悔してはいないのだ。そういうラストだったのだと思いたい。
2021年04月23日 03:24