9月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:527
ナイス数:19
ベイジルの戦争 (扶桑社BOOKSミステリー)の感想
スワガーサーガとは全然趨が異なるので戸惑った。ブラックユーモアに吹き出すシーンも多いが、少々悪のりしすぎかも。時代背景は以前読んだ「コードネーム・ヴェリティ」と同じなのだが、そこで英雄的に描かれていたフランスレジスタンスと英国軍の支援の裏が皮肉に語られていた。今の時代にあってはベイジルの言い分の方が正しいと思えるのが悲しい。アラン・チューリングの話は完全に映画「イミテーションゲーム」に重ねて読んだ。ドイツ人の描き方がSSはコケにしつつドイツ軍の軍人には花を持たせてるのがよい。主人公は古き良きスパイであった
読了日:09月25日 著者:スティーヴン・ハンター,公手成幸
喜劇映画論 チャップリンから北野武までの感想
「チャップリンから」とあるが著者が日本で観賞した作品がメインである。両親が語っていたエンタツ・アチャコといった名前が出てきて、彼らの芸風や人気ぶりが伺い知れたのがよかった。その他名前でしか知らない俳優や監督、テレビで見てはいたが何故そんなに人気があるのか分からなかった役者達の背景も理解できた。子どもの頃私が「喜劇」だと受け取っていた作品の本質がここにときあかされている。今のテレビで芸人と呼ばれる人達がとる「笑い」とは別のものだ。 社会が変わったのか人が変わったのか、それとも「笑い」が変わってしまったのか。
読了日:09月20日 著者:佐藤 忠男
別冊映画秘宝 決定版 韓国映画究極ガイド (双葉社スーパームック)の感想
読み応えたっぷりではあるけれど「究極」という程でもないな、と。マ・ドンソクさんの特集は嬉しいが他にも語られるべき俳優は山といるはず。バイプレーヤーズやソン・ガンホの他に美男がたんといるだろう、たんと! 映画「新感染半島」の特集はWOWOWの放送時に合わせて読むと楽しかった。読み応えがあったのは「知られざるシネカノン韓国映画配給クロニクル」。韓国映画が日本に受け入れられるようになった道程を自分の記憶と共に辿れてよかった。ヨン様フィーバーが懐かしく思い出される。続編も出して欲しいわ美男俳優特集で。
読了日:09月18日 著者:
読書メーター