クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
#最後の決闘裁判 いろいろ取り沙汰されてるようですけど、これ最後の馬上槍試合に始まる決闘シーンがまさに見ものなので、中世の武器や甲冑好きは絶対見に行った方がいいと思うんですよね～。リアルな殺し合い。なのに何故か美しい。リドリー・スコットの真骨頂ってまさにコレじゃないですか？
2021年10月30日 00:41
以前、ある美術展で王様の甲冑が展示されてたんですよね。儀礼用と騎馬用の。騎馬用のはお尻から裏腿にかけては展示上丸出しになるのでそれを見て吹き出してるカップルとかいたんですけど、あれは馬に当たる部分だから（双方痛くないように）抜けてるんだというのが本作を見ると容易に理解できます
2021年10月30日 00:41
騎士だ何だと言っても大事なのは従者でね、それこそピットクルーの如く即座に馬落ち着かせたり命に応じて迅速に替えの武器渡したり、命がけでやってました。主君が死んだら自分も失職とはいえ、大変だあ。そもそも甲冑だって一人じゃ身につけられないのよ、騎士様。もっと従者に感謝すべきかと。
2021年10月30日 00:41
そんで決闘するのがマット・デイモンとアダム・ドライバーじゃないですか。ボーン対カイロ・レンじゃないですか。ビームじゃないけどサーベル（かな？）振り回してるんですよ。ベン・アフレックも出てきて「ドグマ」のバートルビーよりもっと悪に染まった顔で演技してるんですよ。これは見なくちゃ
2021年10月30日 00:41
内容も別に難しいことないです。Ａの言い分はこう（マット主人公）、Ｂの言い分はこう（アダム主人公）、でも本当はこうだった（ヒロイン、ジョディ・カマー）と順番に説明されてＡとＢが戦う理由が明かにされ、晴れて決闘裁判となるだけです。ヒロインの「真実」の部分から三人称視点になるんだと思う
2021年10月30日 00:41
面白いのは一人称視点で語られるマット：カルージュ、アダム：ル・グリの章では友人のはずの彼らがそれぞれ「自分の方がカッコイイ」と思ってるのが反映されてる事ですね。カルージュは自分を模範的で立派な人間で英雄とみなしてるけど、ル・グリの目からは独善的で猪突猛進の馬鹿程度にしか映ってない
2021年10月30日 00:41
カルージュはル・グリを打算的で名誉よりも金銭を尊ぶ男と見下している。命を救った自分の恩より、主君のお覚えがいいほうを選んだのかと。ル・グリにしてみればカルージュは戦も政治的な立ち回りも遊び方も下手な朴念仁。このふたり、実はずっと一触即発も同然だったんですよ。
2021年10月30日 00:41
ヒロインのマルグリットなんてきっかけに過ぎないわけです。まあ女がからんだせいで双方ひくにひけなくなったったというのはありましょうが。カルージュにしてみれば自分の財産（妻）への侵害ですが、ル・グリにすれば本来自分にこそふさわしい美女を手に入れただけなので、妥協点がないのです。
2021年10月30日 00:41
でもそれだけで決闘裁判やった日にゃ阿呆二人が戦ってるだけだから観客失笑するでしょ。だからマルグリットが必要になるんです。彼女の存在があるからこの映画は緊迫感を増すんですよ。三人称視点ではカルージュとル・グリがどう映るかも重要で、この決闘に愛なんて関係ないことが分かります。
2021年10月30日 00:41
とにかく演技陣が上手くて！ さらに衣装も背景も見事で！ ロケに使われた建築も見応えあって！ しかし何といっても決闘シーンが素晴らしいので（あたしゃ手に汗握りましたよ。双方とも自分の方が相手より強いと確信している男同士のガチンコ勝負や！）、見逃す手はないです #最後の決闘裁判
2021年10月30日 00:41
