10月の読書メーター
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男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)の感想
1人の男性ごとにきちんと章立てしてるわけではなく、徒然なるままに著者の思いをぶちまけたような本。男性論といいつつ自分の来し方行く末にも随所で触れている。散漫なのではなく、著者の中では全てが一つにまとまって大きな柱となっているものの表層を所々めくってみたという感じ。その柱=教養なので、素養の深さ、広さが分かるというもの。しかし読んでいてここで言及される日本の現状は若干古いなと感じた。調べたら出版年は2013年。そこから現在までの間に日本はますます多様性を失い硬直化し、内向きになった。変化の速さに驚かされる。