10月の読書メーター
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愛するあなた 恋するわたし: 萩尾望都 対談集 2000年代編の感想
少女マンガでも「少年を主人公にすると自由度が格段に増す」そうだが、対談では女性相手の方がずっと奔放だ。それは少年同士の愛を描くのは二人の関係が対等になるからだという話にも通じる。結局の所(日本の)男性は女性を性的対象としてしか見ないから対等な関係にはなれない。(日本の)女性は創作上でも「かくあるべき」という女性像に縛られてしまいがちになる。等々マンガ中心でありながら現代の問題点を鋭くついてくるのが面白い。「美少年のくせに幸せになろうなんて甘い」というお言葉に笑いつつ、これぞ萩尾マンガの本質だわと超納得。
読了日:10月24日 著者:萩尾 望都