10月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:4592
ナイス数:49
一瞬と永遠と (朝日文庫)の感想
様々な媒体に掲載された文章、書評、マンガ評を集めた物。読み応えがあるのはやはりマンガ関連で、マンガ家の和田慎二や聖悠紀との出会いが書かれているのが懐かしい。圧巻は手塚治虫の作品に対する思い入れと解説で、そんなに深いところまで読み込めるものなのかとびっくりした。演劇とのかかわりや旅行記も含まれ、種々雑多なのが少々読んでてツライ。そして全てにおいて立ち現れるのが両親との不和が影を落としていること。最終的にはそれさえも「ネタの提供元」と納得させられてしまうが。萩尾望都という少女マンガ家の内訳に甘い部分はないのだ
読了日:10月04日 著者:萩尾望都