10月の読書メーター
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私の少女マンガ講義 (新潮文庫)の感想
萩尾望都さんの語る少女漫画史は私の知っている作品とシンクロしてとても分かりやすかった。ジョルジュ・アミトラーノ氏の考察がとても優れていて納得してしまった。特に「イノセンスとエクスペリエンスが混じり合っている。イノセンスはいつも何かに脅かされ、やがてその無垢の状態は経験に堕落させられてしまう。(中略)主人公達は絶望の洗礼を受ける。そして、息ができない深海でもがき苦しみ、やがて再浮上を果たし生き返る」が萩尾作品の本質を見事に表現しいると思った。自分で言葉にできなかった部分を言い当てて貰った様で感動してしまった
読了日:10月03日 著者:萩尾 望都,聞き手・構成/矢内裕子