10月の読書メーター
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萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義よりの感想
浅学にして「女子美」という大学を知らなかったのだが、巻末に「120年の歴史を刻む 女性美術大学の歩み」という賞があり、「芸術による女性の自立を目指し1900年に創立」「女性が美術学校で学ぶことができなかった明治の時代に(中略)熱い思いが結実」と紹介されていたのを読んで、ようやく本書で取り上げられている内容に納得がいった。男社会にあって自分の道を切り開いてきた女性達の、いわば心の拠り所のような学舎だったのだろう。それも「実学」ではなく「芸術」による、心を養う場として。その精神が受け継がれこの講義となったのだ
読了日:10月04日 著者:萩尾 望都
夢見るビーズ物語の感想
別の本で紹介されていたので内容は特に気にせず借りてみたら、本当に手芸のビーズが紹介されていたのでちょっとビックリ。萩尾望都先生がビーズ製作を趣味にするまでや日本や海外でビーズを買いまくる話等がエッセイマンガになっていて、合間にビーズ作品が紹介されていた。いや、分かりますよ、私もビーズは好きだ。いつか作ろうと思って買い込んだのが手つかずのままひっそりと眠っているし、子どもの頃に集めた物さえ捨てられずにいる。色とりどりで光り輝くビーズは少女にとっては宝物。その気持ちを持ち続けているから萩尾漫画は瑞々しいのかも