10月の読書メーター
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カウラの突撃ラッパ―零戦パイロットはなぜ死んだか (文春文庫)カウラの突撃ラッパ―零戦パイロットはなぜ死んだか (文春文庫)感想
映画『カウラは忘れない』を見た感想をツイッターに書いた際に教えて頂いた本。映画の中でご遺族共々紹介されてる方がいてちょっと不思議だったのだが、その人こそが本書の中心人物だった。本書の結末はほぼ映画で見たままなのだが、そこに辿り着くまでの著者の起伏が面白い。南忠夫という人物の調査に始まり、彼が乗っていた飛行機を探しあて、そこから身元も割り出し、それまでに得た情報を元に彼こそが事件の中心人物であったという物語を紡ぎ出そうとする。だが様々な証言を聞く内に実情とは違う事に気づき悶々とし、最後は真実に近づくのだ。