10月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:4592
ナイス数:49

 


食べものから学ぶ世界史: 人も自然も壊さない経済とは? (岩波ジュニア新書 937)食べものから学ぶ世界史: 人も自然も壊さない経済とは? (岩波ジュニア新書 937)感想
英国のアフタヌーンティーの習慣は、第一次フードレジーム(植民地や新世界で生産した小麦や砂糖などの商品作物を輸入し、欧州諸国において産業革命を支える労働者たちの安い食料として、資本主義の発展を推し進める)の精華だと分かった。たっぷり砂糖を入れた紅茶は労働者にとっての高カロリー飲料。英国人は紅茶が好きというのはお洒落な習慣じゃなくて飯代わりだったのか。小麦は工場で真っ白に製粉され、パンも大量に工場生産されるようになった。賃金が安いため一日中働かねば食っていけず、調理をする暇もないので労働者は外食頼みだったのだ
読了日:10月22日 著者:平賀 緑