11月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2012
ナイス数:25ない。
別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都 (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)の感想
小谷真理さんの章が面白かった。少女が求める「純愛」と「性的冒険」の二つの要素が「トーマの心臓」に結実してると。そして「女性たちは、現実の世界で性的なものに侵されてしまうと、純愛の欲望を男性を中心に据えた肉体的な欲望の理屈によって蹂躙されてしまうということを知っているので、フィクションの世界に純愛を求めます」という記述に泣き、「少女マンガには古今東西あらゆる国々の歴史や文化の粋がふんだんにちりばめられ」「読者はそこで得た教養のタネを自分達でさらに開拓して自身の趣味嗜好として身につけ」たという分析に納得。
読了日:11月09日 著者:小谷 真理,ヤマザキ マリ,中条 省平,夢枕 獏
萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命 (幻冬舎新書)の感想
子どもの頃、祖父の家に行くとそこに住んでるいとこの部屋に自分は読んだ事のない少女マンガ雑誌があって、マーガレットやフレンドと比べると大半は退屈なのだがたまに今まで読んだことのないような光る作品があって、それが萩尾望都と竹宮恵子のものだった。萩尾作品にはどれも魂を揺すぶられ、竹宮作品は心に引っ掛かりを残した。メジャーになったのは竹宮の方が早いと思っていたが、実はそうでもなかったと本書で初めて知った。週刊で連載を持っても売れっ子だったとは限らないと。でも竹宮の絵柄は当時から少女マンガの中で目立っていたのである
読了日:11月01日 著者:中川右介
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