クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#コーダあいのうた 元になった仏映画『エール!』は観賞済みなのでリメイクなら行かなくてもいいかと思っていたのだけど絶賛ツイートを幾つか目にして考え直した。ヒロインの歌が劇場に響いた瞬間、見に来て良かったと確信。声もいいのだけど響きが深くて素晴らしい。 ツイッターってありがたいな♪
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの映画では海の風景がとても美しいと書かれたツイートがあったが、それもさることながらヒロインが自転車で駆け抜ける森の緑も負けずに素晴らしかった。北に生える木々の緑は透き通るようで、風に揺れる葉の裏に反射した光が森のそこここで眩しくきらめくのだ。あの森の美しさは北国独特のものだ
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusヒロインは高校生なので学校で苦境に陥る事もある。そこでの事態の推移が日本の少女マンガ作品に似ているなと思った。最近、萩尾望都を中心に昭和の少女マンガに関わる本を何冊か読んでいたのだが、その中でも紹介されているささやななえの『私の愛したおうむ』がそれ。映画はそこまで暗くないが。
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusしかしこの映画はとても重いテーマを内部に幾つも含んでいる。簡単に言うならマイノリティーのコミュニティーがマジョリティーの世界と関わる際の軋轢なのだが、これが幾つも幾つもいろんな形で出てくるのだ。本作では「聴覚障害」として描かれているが、それは周囲の言葉が分からないという事だ。
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれは言葉の通じない外国に行けば誰しもが同じ気持ちを味わえると思う。何人かのグループ旅行だったとして、その中に一人現地の言葉を流暢に使える人がいたら全員がその人に頼り切りになるのは間違いない。その事に最初は感謝していても、いつの間にか慣れっこになってやってもらって当然になる。
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusヒロインがおかれている状況がまさにそれだ。他人同士なら「通訳を雇う」という形もとれるだろうが、彼女を取り巻くのは家族であり、しかも末娘という最も弱い立場である。家族は彼女を愛し、彼女も家族に尽くしたいとは思っているが、地域社会との唯一の連絡手段とされれば自分の事が何もできない
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus思春期の少女として普通の葛藤もあるのに、その上家族全員の通訳も引き受けなければならないのだ。家族は、恐らく彼女が手話通訳を一手に引き受けるようになる前は自力で何とかしていただろうに、それを避けるようになったフシがある。読唇は大変、筆談は面倒、発声すれば笑われるではムリもないが
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus一家は便利で有能な末娘が今のまま、いつまでも一緒に暮らすと何となく思っている。それは、家族だから。しかしヒロインには別に目標ができてしまった。彼女を失えば一家は地域社会から孤立する…わけではないが、コミュニケーションが大変になる。或いは通訳を雇う金がかかる。困った、どうする?
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusちなみに健常者である彼女が取引の仲立ちをしないと、聴覚障害者である家族は弱者とみなされ搾取される可能性が映画内で示唆されている。経済的な問題にも大きく関わるのだ。それ故ヒロインの悩みは深い。昔ながらの「自分だけが犠牲になれば後は全て上手くいく」的な考えはまだ健在なのだ。
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの映画、見ていてとても気持ちがいいのだが、それは「悪人」が一人も出てこない点にある。イヤなヤツはいるが、基本的に善人ばかり。日本でいえば山田洋次作品みたいなものだ。その中でも極めつけにいい人がヒロインが出会う音楽の先生である。彼がいなければ物語が成立しないので実質的な主役か
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだってこの先生、最初から最後までかっこいいのよ♪ エキセントリックな言動とエキゾチックな風采で生徒を煙に巻いてるけど、教えるのは上手く才能を引き出すのも得意。何より音楽にかける情熱が凄い。一歩間違ったら滑稽に陥るキャラをその手前で留めていい役に仕上げたな~と感心しました。
2022年01月24日 15:52
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそもそもリメイクだし話そのものに目新しさはないんですが、マイノリティーの家族と地域社会の関わりという視点見ればたくさんの問題が見えてくる映画です。聴覚障害じゃなくても、海外に移住してそこの学校に通う子どもしか現地語を話せないとか、彼ら同様の立場になる可能性はいつでもあるので。
2022年01月24日 15:52
映画「コーダ あいのうた」公式@coda202201【#コーダあいのうた インタビュー掲載】 👩お母さん役のマーリー・マトリンさんのインタビュー記事が掲載されました❗️ https://t.co/JwOedPuynl #coda #コーダ
2022年01月24日 14:00