1月の読書メーター
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ゴッサムの神々 下 ニューヨーク最初の警官 (創元推理文庫)ゴッサムの神々 下 ニューヨーク最初の警官 (創元推理文庫)感想
本書を読むと何故NY市警ではかつて汚職が当然とされていたのか納得できる。また、アイルランド人が差別されるのは彼らの信仰するカトリックがアメリカのプロテスタント達から徹底的に敵視されていた歴史からなのだとも。宗教も党派も対立の火種となるのは今に至るも変わらないが。ミステリーとしては現代的で、映画やTVドラマのようだと思ったら著者は女優でもあったそうで納得。それにしても当時の新聞やその売り子達、彼らの運営する劇場の事など知らなかった事ばかりだ。これは南北戦争前でエドガー・アラン・ポオがまさに活躍していた時代。
読了日:01月25日 著者:リンジー・フェイ


ゴッサムの神々 上 ニューヨーク最初の警官 (創元推理文庫)ゴッサムの神々 上 ニューヨーク最初の警官 (創元推理文庫)感想
面白いのだが、文章がくどすぎて頻繁に投げ出したくなる。比喩も描写もすぐれていると思うが、これが全部主人公の独白なので、この人は何かする際にこれだけの内容をいちいち頭の中で考えてたら実際に行動する前にコトが終わってるんじゃないかと心配になる。主人公への心配ではなく、内容が矛盾してるんじゃないかと。それはさておき1845年当時のNYの様子が活写されているのは魅力的だ。アイルランドからの移民の大量流入が当時のNYにどんな影響を及ぼしたか、以前から住んでいた「アメリカ人」が彼らをどう思いどう扱ったかうかがい知れる
読了日:01月25日 著者:リンジー・フェイ