3月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2110
ナイス数:23

 


宿敵(上) (講談社文庫)宿敵(上) (講談社文庫)感想
読み始めてあれっ? と思って調べたら、本書はシリーズ7作目で2003年に描かれたものだった。リーチャー、今より20才近く若いわけだ、なるほど。翻訳が出ている『警鐘』との間にはまだ三作の未訳がある。ドラマで人気爆発したら翻訳もどんどん進むかしら? ところであれっと思ったのは時代が古い(スマホがない)だけでなく文章にもあったりする。書き方、上手いな、と後からニヤリとした。20年も前だと今テレビで見るよりは捜査にも随分自由度が残っていたのだろうか。それはさておき、今回も先が楽しみでどんどん読み進んでしまう♪
読了日:03月29日 著者:リー・チャイルド


宿敵(下) (講談社文庫)宿敵(下) (講談社文庫)感想
誘拐された過去のある登場人物の描写を読んでいて(上巻)リドリー・スコットの映画『ゲティ家の身代金』を思い出した。同じ営利誘拐でも身代金だけが目的ならまだマシなのかと思ってしまう。本書がアメリカで出版された当時はこういったタイプの悪役はまだ珍しかったのではないだろうか。リー・チャイルドは毎回新しい試みに挑戦していると思う。それにしても幾ら死を恐れないリーチャーとはいえ、今回のは実行する前によく考えて欲しかった。できないことではないけれど、やり抜くのは死ぬ程大変だわよ、あれは。ま、リーチャー、いつもの事ですが
読了日:03月29日 著者:リー・チャイルド


ナイトメア・アリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)ナイトメア・アリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
100年近く前の移動遊園地を舞台にした物語だが、現代の作家が書いたのかと思う程新鮮だった。内容が普遍的だからなのだろう。
読了日:03月13日 著者:ウィリアム リンゼイ グレシャム

 


書くことについて (小学館文庫)書くことについて (小学館文庫)感想
以前一度読んだ気がするが、それでも面白く読めるというのがすごい。キングは前書きや後書きも抜群に上手いのだが、最初はそういう雰囲気が続いて楽しく読める。如何に「上手な」文章を書くかという段になると、彼が勧める基本は「言葉を切り詰めること」「副詞を極限まで減らすこと」なので、昨今の流行とはちょっと違うかもしれない。さらに細かい部分になると、元が「英語」なので私達が使う「日本語」とは様々な所で違ってくる。でも基本は終始一貫して変わらない。本を書くために必要なのは、本を死ぬ程愛して読み続ける事なのである。賛成!
読了日:03月12日 著者:スティーヴン キング

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