4月の読書メーター
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信子
パンデミックの文明論 (文春新書)の感想
コロナ禍の中で行われたリモート対談。コロナ対策を通じ世界各国の疫病の歴史や物の見方等がうかがえて面白い。なんと以前読んだ「蘇民将来」の話が出てきた。お札を貼ることで疫病が家に寄りつかないよう避けるという風習は日本独特のものらしい。本書は2020年初版だが、疫病が蔓延して庶民が疲弊した所に大声で勇ましい演説をする者が現れるとコロっとついていっちゃうという話がヒトラーやムッソリーニを例にすでに出ていた。今年になってプーチンがウクライナに侵攻したが、まるで見抜いていたようだ。日本がその轍を踏まない事を切に祈る。
読了日:04月08日 著者:ヤマザキ マリ,中野信子
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