4月の読書メーター
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日本のヤバい女の子日本のヤバい女の子感想
古典の登場人物で有名な女性達の心の内を現代に解き明かす試み。といっても原文を解釈し現代口語で訳すのではなく、彼女達が現代に生きていたらこんな風に感じたんじゃないかとふわりとした語り口で表現するもの(脅す時だけ関西弁)。フェミニズムの視点から男尊女卑時代におしつけられた女性のあり方に反旗を翻す文脈がメイン。岡田育、ジェーン・スーに続きこの作者も長く女子校で過ごしたそう。思春期に日常的に女子だけで過ごしていると、社会に出た時初めて男から見下される事に気づいて驚くのだろうか。差別には女子校出身者の方が敏感みたい
読了日:04月18日 著者:はらだ有彩
日本のヤバい女の子 覚醒編 (角川文庫)日本のヤバい女の子 覚醒編 (角川文庫)感想
昔話や言い伝えから落語や能に歌舞伎と広いジャンルから過去の日本でさんざんな目にあった「女の子」を選び出し、現代の視点から読み解いたり、或いは今風に書き換えたり、第二弾はさらに弁舌さわやかになっていた。筆者の特徴だが、怪談話のヒロインであっても怨嗟の念を表に出さないのだ。物語の要約の部分には怒りも恨みもつらみもあるが、彼女らの行動の理由やその後を筆者が語る時には明るく前向きで元気一杯なのである。だから読んでいてとても心が軽くなる。重い感情から解き放たれて、本書に登場する女の子達も皆清々しく、喜んでいるようだ
読了日:04月25日 著者:

 

 

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