8月の読書メーター
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暗殺者の飛躍〔上〕 (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者の飛躍〔上〕 (ハヤカワ文庫 NV)感想
本のスーザンは優秀だが性格はドラマよりさらに悪い。フィッツロイも再登場で、『グレイマン』でのポジションは本書に準拠しているようだ。本作では香港を皮切りに東南アジアが舞台。そこに中国軍人やロシアの情報局員が送り込まれてアジアンマフィアも交えての大混戦に! 騒動の中心にいながら動くと撃たれるのでじっとしているしかないシックスの「苦境」が笑える。一人の中国人を捜して救いだし米国に送り届けるという任務はどんどん複雑で困難になるし、シックスにはその他にやり遂げなくてはならない事があるし、一体この先どうなることやら。
読了日:08月27日 著者:マーク・グリーニー


暗殺者の飛躍〔下〕 (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者の飛躍〔下〕 (ハヤカワ文庫 NV)感想
タイトル、「飛躍」じゃなく「悲惨」でいいのでは。相変わらず汚い仕事に巻き込まれて気の毒なシックスなのであった。しかし今回はちょっとした嬉しい展開が♪彼の人間らしい側面がいくつか描写され、役者も揃ったから次作からはチーム戦でスパ大作戦みたいな話になるのかなと思ったら、全然そんな事はないのであった。どこまでも孤独なワンマンアーミー設定なのね。下巻ではアジアンマフィアと手を組んでいるイタリアンマフィアも出てくる。政治よりも悪事の方が国の境を超えて手を結びやすいというのが皮肉である。民主主義というのは難しい。
読了日:08月27日 著者:マーク・グリーニー
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