8月の読書メーター
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ナイス数:78


暗殺者の潜入〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)暗殺者の潜入〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)感想
「一宿一飯の恩義」という台詞は昔の時代劇でよくきいたものだけど、グレイマンはそれどころじゃない!命の恩人やその家族ならまだしも、コンビニで優しい言葉をかけて貰ったとか戦闘中目が合った程度の関わりでも救うために飛び出していくのだ。最近ではターゲットでさえ哀れを催すと助けしまう。大丈夫なのか。その解答は本書にある。彼の ”倫理のコンパスはつねにさしでがましい邪魔者だと、頭脳がとっくに結論を下していたからだ。「だめだ…」" と思っても倫理の方が常に勝つのがジェントリーなのよ。ほとんどスーパーヒーローだよ、もう。
読了日:08月29日 著者:マーク・グリーニー


暗殺者の潜入〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)暗殺者の潜入〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)感想
グレイマン史上最も困難な任務、それは赤子を連れての敵地脱出だった!シックスがあまりにも育児について無知なため子守が絶望的な表情になるのがオカシイ。ラストでは彼が珍しく私情に走り復讐を遂げるくだりがある。それは途中で命を失ったシリアの善良な人々のためなのだろう。彼らは例外なく現政権によって肉親を殺されている。途中に出てくるシリアの都市は瓦礫と化し、人々がその中に住んでいる。彼らを殺す事になるのが耐えられなくてシックスは敵に自分達の位置を教える。ほとんど自殺行為である。だがそれが起死回生となるのだから堪らない
読了日:08月31日 著者:マーク・グリーニー

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