クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
さて今年日本公開されたストップモーションアニメの真打ちといえば #ギレルモ・デル・トロのピノッキオ『ＲＲＲ』と共に来年のオスカーにからんできそうで今から楽しみです♪ https://t.co/vHNrRRzucJ
2022年12月21日 17:42
もしもオスカーに声優賞があるなら、ピノッキオの声をあてたグレゴリー・マンに決まり。見てる間ずっと舞台等で経験を積んだ女優さんが声をアテているものだとばかり思っていたけれど、調べてみたら男の子！ 子役、侮るべからず。しかも歌も上手い。でも、何と言ってもその声が素晴らしい！！
2022年12月21日 17:42
そうか、あの透明感のある声はボーイソプラノならではだったんだ、と今更納得。この映画、最初はユアン・マクレガーの深くて落ち着いた低い声が基調なんですよ。その大人の落ち着きを切り裂くようにピノッキオの澄んだ声がそこかしこ響き渡るの。生まれた喜びに弾むように。
2022年12月21日 17:42
もうこの声をピノッキオにした時点で勝利ですよ。まあ～可愛い可愛い。見る物聞く物手にする物全てが初めてで、始めてだから全部好き！ 赤ちゃんはそれを笑いでしか表現できないけれど、もしも言葉にできたら生まれたてのピノッキオと同じ事を言うんじゃないかしら。何もかもが目新しくて大好きと
2022年12月21日 17:42
生まれてすぐに駆け出せるピノッキオの喜びは、赤ちゃんだと自分の足でどこでも好きな所に行けるようになった時のそれね。大人から見ると危なっかしいけれど、赤ちゃん本人は満面に笑みを浮かべて歩いてますからね。そういうプリミティブな喜びを余すところなく表現できる声なんですよ、グレゴリー
2022年12月21日 17:42
その声にあわせてまたピノッキオがめまぐるしく動くんですね。このシーンに至るまで結構長く、しかもくら～い感じで話が進んでくるんですが、ここで一転、狂騒的になります。でもどんなに愛らしくてもピノッキオですからね、前途に何が待ち受けてるかを思うと観客はかえって不安になるのですよ。
2022年12月21日 17:42
タイトルにわざわざ『ギレルモ・デル・トロの』と断り書きがついているように、このピノッキオは原作とは時代も物語も異なります。どなたかも書いてましたが冒頭は本当に『鉄腕アトム』。まあそもそもアトムがピノキオを元にしてたので当たり前っちゃ当たり前なんですけどそれにしてもアトムだった
2022年12月21日 17:42
デザイン的にはデル・トロ印というか、ワリと不気味。 でも声が皆さん素晴らしいのであまり気になりません。 美声って、大事。これね、なんとケイト・ブランシェットとティルダ・スウィントンが「姉妹」役で出ておりますのよ、声ですが、一緒のシーンはないですが、凄くない？ガラ様と白い魔女よ？
2022年12月21日 17:42
さて原作との違いで大きいのは灯心（ピノキオの友だち）の父親が出てきた事でしょう。これによってテーマも変わります。まあ元々ピノッキオは子どもへの教訓として書かれたものなので「いい子になれ。親の面倒を見ろ」が基本なんですが、昨今ではプラスしてゼペットの深い愛情も描かれるのが常です
2022年12月21日 17:42
それがロベルト・ベニーニが描くとピノキオは完全に実子扱いでゼペットの無償の愛をうたいあげる感じになるんですが、デル・トロだと「血はつながってない！」（そりゃそうだ、木製だもの）のが先にくるんですね。 でもやっぱりゼペットは父親としての自覚（生み出したには違いない）に目覚めます
2022年12月21日 17:42
そうして血のつながりはなくても父子としての絆を強めていきます。それに対比するように灯心父子の関係が描かれるんですが、これが全然「温かい家族」じゃないんですね。むしろ血のつながりのある実子だから、自分の好きにできる存在として残酷に扱うんですよ、父。躾と教育の名を借りた虐待です。
2022年12月21日 17:42
この辺、現代的だなあと思いました。灯心、自分が父親の期待に添えない事がわかるにつれて自信を失っていくしね。 養子と実子、二組の父子に加えてこの映画にはまた別の疑似親子関係があって、こちらも完全に虐待。よく考えたらひどい話だ。まあ『… https://t.co/nK74ySq6o3
2022年12月21日 17:42
よく考えたらひどい話だ。まあ『MAD GOD』と違ってカタルシスはきちんとあるけれど
しかしそんなどん引きするような暗い話でも、鈴の音を転がすような軽やかなピノッキオの声が全編を救ってくれるのです！ グレゴリー・マンは君は本当に素晴らしい！ アカデミー声優賞があったら君の物だ！ 何はともあれ、楽しめる事は請け合いの作品です♪ #ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
2022年12月21日 17:42
