カリグラフィーのすべて 西洋装飾写本の伝統と美


 

カリグラフィーのすべて 西洋装飾写本の伝統と美感想
巻物から冊子へ←獣皮紙はパピルスより丈夫で両面使えたから。羊皮紙は高価なので紙幅を取る丸字は不経済と圧縮されゴシック体に。基本となる"o"の横幅で1行の文字数が決まるため字体に応じて本のページ数が変わり、価格に反映される。羊皮紙の本が重い表紙で挟まれ錠までついているのは厚さが均一でないページを平坦に保つため。羊皮紙には書く前にガムサンダラックというにじみ止めの粉をかけた。筆記後の吸い取り紙代わりの砂というのは間違いらしい。ミニアチュールは「細密画」の意。特に小さな本の事ではない。シェルゴールドは容器が貝殻
読了日:01月09日 著者:パトリシア・ラヴェット

 

 


時ありて 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時ありて感想
SFという触れ込みなのだが、その部分は薄くて、身勝手で虚弱な古書店主が周囲に迷惑かけながら自分探しをだらだら続けるみたいな作品だった。ディレッタントというにはダサすぎるが、薀蓄は披露される。以前見た映画が内容理解に役立った。『ブックセラーズ』(古書店主の生態)『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(ガリポリの戦い)『イミテーション·ゲーム』(WW2における英軍の研究施設や情報秘匿)『ハンティング·パーティ』(ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について)『ロングウェイ·ノース』(帝国時代のサンクトペテルブルクの様子)
読了日:01月25日 著者:イアン・マクドナルド